「パパは殺されたの」誰もが知る童話の視点を変えたら?残された狼の家族が赤ずきんの少女を待ちわびる絶望の理由【作者に聞く】

『復讐』/画像提供:森本大百科(@mdaihyakka)

「パパは殺されたの」誰もが知る童話の視点を変えたら?残された狼の家族が赤ずきんの少女を待ちわびる絶望の理由【作者に聞く】

8月16日(日) 17:00

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お腹を開かれ、そこに砂や石を詰め込んだ無残な殺され方だった
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童話「赤ずきん」の視点を変えて描いた森本大百科(@mdaihyakka)さんの漫画『復讐』が、「切り口を変えるとこうなるのか」と反響を呼んでいる。赤ずきんといえば、祖母に化けた狼に食べられるが、猟師に助けられて狼は殺されるという物語だ。本作はそんな誰もが知る童話の裏側を別の視点から描いた、サイコな作品となっている。


■視点を変えた童話の恐怖
ある山奥の小屋に住む一家。しかし、生まれた時からパパはいない
そしてパパのこと語り始める
お腹を開かれ、そこに砂や石を詰め込まれ、とてもひどい殺され方だった


とある山奥の小屋で、父親を知らずに育った子供たちが「僕たちにパパがいたって本当?」と母親に尋ねる。「パパは殺されたの」と子供たちが生まれる前に殺された事実を伝える母親の脳裏には、あまりにも残忍な夫の死に様が焼き付いていた。

そこに赤い頭巾を被ったひとりの少女が現れる。あの子こそが父親を殺した犯人であり、いつか復讐するつもりで彼女を待っていたと狼の母親は告げるのだ。本作は風景描写が多く語り口のみで進むため、最後まで読まなければ童話ベースの作品だと気づかないプロットがおもしろいと注目を集めている。

■人間の心理を突くストーリー展開

作者の森本大百科さんは、大阪よしもとで活動中のピン芸人だ。「入ってはいけない研究室」やYouTubeで「ちゃうねん、コントやねん」を配信する一方、漫画『カバチタレ!』のアシスタント経験もあり、漫画執筆でも活躍している。

視点を変えると見方が変わるというテーマは、大反響を呼んだ献花問題を描いた『価値観』という作品にも通じる。そのほかにも、不在配達の恐怖を描いた『留守番電話』やネットの誹謗中傷をリアルに描いた『炎上』など、背筋が寒くなるラストが多く、人間の心理を逆手に取ったサイコなストーリー展開を得意としている。



画像提供:森本大百科(@mdaihyakka)

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