フワリーさんの知人の実体験をマンガ化。親による支配から、夫とすれ違いの生活を送ることになった女性の再生物語。
週末婚を始めて1年がたった、妻・咲夜(さくや)と、夫・楽(らく)。ある日、咲夜から旅行を提案されても、楽は乗り気になれませんでした。いつまでも恋人のような関係でいられることに満足している咲夜とは違い、楽は自分たちの結婚生活に疑問を抱き始めていました。同僚や両親からの「そんなの結婚じゃない」という言葉に自問自答を繰り返す楽でしたが……。
週末婚を始めて1年。咲夜と楽の間には密かに温度差が生まれ、夫婦生活も少なくなっていきました。日曜の夜に、実家へ帰る楽に咲夜は思わず「来週も帰ってくる?」と問いかけます。楽は「当たり前でしょ」と笑顔を向けてくれましたが、咲夜はその笑顔の奥に不穏さを感じます。しかし、咲夜はそれについて深く考えるのをやめてしまいます。
夫婦の変化に気付きつつ、見ないふりをしていた咲夜のもとに夫からメッセージが届いて……。
夫から仕事で帰れないと言われて…








金曜日の夜、咲夜のもとに届いたのは「システムトラブルで今週は帰れない」という楽からのメッセージでした。
週末婚が始まって以来、楽が帰ってこないのは初めてのことで、咲夜は不安に感じました。同じころ、楽は実家で父親と対峙していました。深夜まで仕事に追われ、週末は咲夜の実家へ通う生活。そんな息子を見かねた父親から
「向こうの家に気をつかい、一生『通い夫』を続けるつもりか」と、鋭い現実を突きつけられます。
一方、咲夜の実家でも、眼科医の父親がポツリとこぼしました。
「この家は楽くんにとって居心地が悪いのかもしれん。お前も少し、将来のことを考えたらどうだ」「私たちは大丈夫、問題ない」。そう心の中で必死に反論する咲夜。
しかし、楽からのメッセージには、いつもと違う重い言葉が並んでいました。
「
咲ちゃん、会って話したいことがあるんだ。明日、時間作れるかな」見ないふりをして引き延ばしてきた時間の終わりが、すぐそこまで迫っていました。
画面に浮かんだいつもと違う重い言葉を前に、
咲夜が必死に守ろうとしていた「大丈夫」の拠り所は、静かに、しかし決定的に崩れ去っていくのでした。----------------
週末婚という形式の裏で、知らず知らずのうちに生じていた夫婦の温度差。双方の父親からの指摘は、まさにその現実を突くものでした。どれだけ「私たちは大丈夫」と自分に言い聞かせても、片方に無理が生じている関係は長くは続きません。
不穏な空気を察しながらも現状維持を選んでしまった咲夜さんですが、夫からの連絡によって、もはや目を背け続けることはできなくなりました。すれ違いが致命的な溝になる前に、相手の発するサインに向き合うことの大切さを考えさせられます。
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著者:マンガ家・イラストレーター フワリー
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