メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第585回をよろしくお願いします。
ファストファッション新作マストバイ
盛夏ですがファストブランドは早くも秋の新作をラインナップしています。
この秋は脱ストリート・クラシックトレンドの流れがさらに強く、各ブランド面白いアイテムばかり。特にGUは元MARNIのディレクターを起用し大幅にリブランディング。今回は少し気が早いですが油断すると完売しそうな秋物ファストファッションの新作マストバイをご紹介します。
MUJI Laboの注目アイテム
・紳士キュプラ混オープンカラー半袖シャツ7990円
・紳士キュプラ混イージーテーパードパンツ9990円
・紳士キュプラ混オープンカラー長袖シャツ9990円
まずはMUJI Laboから。無印の実験的ラインであるMUJILabo、ユニクロのデザインディレクターを務め元イッセイミヤケでもキャリアを積んだ滝沢直己氏が現在は指揮をとり制作しています。
モダンかつ無駄のないデザインは氏の得意とするところ。今回最大注目のアイテムはキュプラのシリーズ。起毛をかけたフィブリルキュプラを採用しヴィンテージともクラシックともとれる落ち感と光沢感に富んだアイテムに。
シルクほどの光沢を持ちながらややムラのあるヴィンテージぽい質感が魅力。この手の光沢系アイテムは間違えるとホストみが出ちゃうものですが、パジャマディティール(襟先に丸みをつけたりボタンを大きめに設計したり)を取り入れるなど上手に艶っ気を回避しています。
MUJI Laboの真骨頂
高級デザイナーズでも最近見かけるキュプラのセットアップ。相変わらず奇跡の値段で展開しているので大注目。新作ながらすでにブラックは完売状態です。
他ファストでは原材料費が高くて扱えない素材なのでこのあたりはMUJI Laboの真骨頂。ブランドレベルの服をなるべく賢く手にしたい方に。
GUはパンツが大当たり
・3Dバレルジーンズ PF2990円
・チノワイドストレートパンツ CL2990円
・スムーススウェット3Dバレルパンツ MN2990円
GUは今回パンツが大当たり。リブランディングして正直僕は失敗している部分もあると思っています。
特にジャケット類は「トレンドすぎ」て着こなしが難しく、おしゃれなんだけど「着こなしのリテラシー」が必要なものが多い。攻めたデザインで従来の顧客を置き去りにしている感もあるので注意が必要です。
ただパンツ類は総じて大正解。新しいトレンド感を入れつつも従来の顧客でも合わせやすいバランスに仕上げています。
ワイドパンツ類が特におすすめ
特におすすめはワイドパンツ類。ウエストやモモ周りを従来品よりもフィット感をつけることでワイドながら「上品さ」をつけたもの。今までのワイドとは明確に見え方が異なりエレガントな表情になっています。チノ素材のカジュアルカテゴリもこのシルエットを導入し、ユニクロなどと一線を隠す出来に。
また好評のバレルレッグはさらに進化。サイドシームをねじれさせ、バレル感を強調。ルーズなんだけどルーズすぎない次世代のワイドシルエットを作っています。「ワイドなんてもう持ってるよ」と思う方も今回のGUはまたパターンがまるで違い、印象激変。騙されたと思って1本GETしてみてください。
GUのほかのおすすめアイテムは…
・ファインゲージニットクルーネックセーター MN1990円
またニットもクラシカルな……悪く言えばオジサンくさいユニクロのニットと比較するとかなり洗練されています。ロンT感覚で着用できるスマートなシルエットのニットがなんと1990円。ウールは5%しか入っていないもののタッチ感はカシミア風になっておりコスパは最高。お腹が出てるおじさんでも気にならない裾周りの広いシルエットは必見。秋冬のTシャツ感覚でガンガン使えそうです。
定番のシャツも変わらずおすすめ
・イージーケアブロードシャツ CL(レギュラーフィット)2990円
また定番のシャツも変わらずおすすめ。コットンのシャツは上質な風合いだけど、どうしてもシワが入ってしまう。けれどポリエステルにするとシワは入らないけど風合いが犠牲になる。
そこでGUは「コットン見えするギリギリのライン」を攻めたポリエステル混紡シャツを展開。これがリアルなコットンに見えるのでおすすめ。ボタン類なども上質さを演出してくれており、シルエットも今風のややルーズなサイズ感。デザイナーズブランドで買ったかのような風合いの良さと、イージーケアで日常的に使えます。
ボクシーTはGUが一番シルエットが綺麗
・ウォッシュドコットンボクシーT(長袖)UL1990円
人気のボクシーTはGUが一番シルエットが綺麗。肩幅広く身幅広めですが無理のない着丈の短さでオジサンでも抵抗なく取り入れることができるでしょう。パンツのウエスト周りを見せたりベルトで味付けしたりする着こなしが今後トレンドになるのでこうした着丈の短いトップスは1、2枚持っておくべきです。パンツの印象、全体の印象が激変しますよ。
こちらはウォッシュ加工を加えてヴィンテージ風に見せたもの。プレーンなものもありオススメですが、これだけしっかりと加工感を入れて1990円は安すぎておすすめせざるを得ない。
フラットソールのスニーカーも注目
・ナイロンコンビネーションフラットソールスニーカー ST2990円
さらに高密度ナイロンで高級感をつけたフラットソールのスニーカーも展開。部分使いでフェイクスエードを採用し真っ黒ながら立体的な素材使いが良い感じ。
今Miu MiuやPRADAあたりが牽引役となりこうしたフラットシューズが大流行。プラットフォームソールの反動ですね。新しいトレンドスニーカーが2990円で手に入り、決して安っぽすぎない。これはありがたいです。
ユニクロはスタンダードな路線で攻めている
・カバーオール/デニム 5990円
・ストレートジーンズ/ダメージ 4990円
ユニクロは今季かなりスタンダードな路線で攻めており、服好きには少々退屈なラインナップ。
頼みの綱のユニクロCなどのコラボラインもメンズは不発で少し面白みにかけますが……ただカバーオールやダメージデニムなどクオリティ高い新作もいくつか。
古着屋さんに並んでいてもおかしくない出来
カバーオールはリアルヴィンテージなトリプルステッチ、起毛感のあるコーデュロイを採用し古着屋さんに並んでいてもおかしくない出来。
ダメージは手間のかかったアイテムながら驚異の4990円を実現。ダメージ&リペアで明らかに職人さんの手間がかかっているはずなのに、どうしてこの値段で作れるのか不思議でなりません。
以上!秋の新作マストバイ!完売する前にぜひチェックを!
【MB】
ファッションバイヤー。最新刊『ロードマップ』のほか、『MBの偏愛ブランド図鑑』『最速でおしゃれに見せる方法 』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Xアカウント:@MBKnowerMag)
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