以前働いていた職場に、自分の仕事を後輩へ頼むことが多い先輩がいました。最初は新人だったこともあり、私は断ることができずに引き受けていました。けれど、気付けば自分の仕事に加えて先輩から頼まれた作業も抱えるようになり、少しずつ限界を感じるようになっていきました。
後輩に仕事を頼む先輩
以前働いていた職場に、「これお願い」「ついでにやっといて」が口ぐせの先輩がいました。
先輩は自分の仕事を後輩へ頼むことが多く、先輩が早く帰った後、私だけに作業が残り、残業になることもありました。
当時の私はまだ新人だったこともあり、「断ったら感じが悪いかな」と思ってしまい、頼まれた仕事を黙って引き受けていました。
最初のうちは「手伝える範囲なら」と思っていたのですが、だんだん頼み方も雑になっていきました。いつの間にか、感謝の言葉すらなくなっていたのです。
締め切りの日に押しつけられた作業
特にイライラしたのは、私が自分の仕事の締め切りに追われていた日のことです。その日、先輩は大量の資料の整理を当然のように私へ頼んできました。私自身の仕事も終わっていなかったため、内心ではかなり焦っていました。
それにもかかわらず、先輩は「今日は予定あるから先に帰るね」と笑顔で退勤していったのです。
その瞬間、
「どうして私だけ毎回こんな目に遭わなければいけないのだろう」
と、我慢が限界に近づいているのを感じました。
朝礼で伝えたひと言
翌日、朝礼で上司が進捗を確認したとき、私は
「自分の業務に加えて、追加で依頼された作業が多く、締切に影響が出ています」
と冷静に伝えました。
上司は驚いた様子で、「一度、業務量を確認しよう」と言い、その場で仕事内容を確認し始めました。
すると、周囲の同僚からも「自分も似たような作業を頼まれることがありました」という声がいくつか上がりました。先輩が私だけでなく、ほかの人にも仕事を頼んでいたことがわかったのです。
先輩は焦った様子で説明していましたが、上司からは「業務配分を見直します」とはっきり伝えられていました。
それ以降、その先輩から露骨に仕事を押しつけられることは減りました。定時が近づいても、自分の仕事を自分で片づけるようになりました。
それまでずっと我慢していた分、皆の前で状況が明らかになったときは、胸のつかえが少し取れたような気がしました。
まとめ
この出来事を通して、嫌だと感じていることを我慢し続けると、相手にとってはそれが当たり前になってしまうこともあるのだと感じました。感情的に怒るのではなく、事実を冷静に伝えたことで、周囲にも状況を理解してもらえたのだと思います。ひとりで抱え込みすぎず、必要なときには声を上げることも大切なのだと実感した出来事でした。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:秋田ねる/30代女性・会社員
イラスト:きびのあやとら
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年6月)
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