高級ホテルで豪遊した義妹「従業員割引で支払いよろしく♡」私「言ってなかった?」義妹が絶句したワケ

高級ホテルで豪遊した義妹「従業員割引で支払いよろしく♡」私「言ってなかった?」義妹が絶句したワケ

8月10日(月) 20:05

婚約者の妹は、見栄っ張りで少し図々しいところがありました。これから家族になる相手だからこそ、うまく付き合っていきたいと思っていた私。
しかし、彼女からかかってきた1本の電話をきっかけに、思いも寄らない騒動に巻き込まれることになったのです。

お昼休み、休憩室でスマホを手に取った私は、画面に表示された通知の数に思わず目を見開きました。

「不在着信:15件」

電話をかけてきたのは、私の婚約者の妹――つまり、もうすぐ義理の妹になる人です。婚約者との入籍を控え、彼女とはこれから長い付き合いになるのだから、できるだけ良好な関係を築きたいとは思っていました。

しかし、それにしてもこの着信数は異常です。なにか緊急の用事かと、あわてて折り返しの電話をかけてみると……?
おびただしい数の不在着信があったワケ
「もしもし?」と言うやいなや、「あ! やっとつながった~! お願い、今すぐに会員カード貸して!」と彼女の声。やけに明るく、そして切羽詰まった声でした。

「え?」と耳を疑う私に、「今お店の前にいるんだけどね! 会員カード忘れたってごまかしたのに、入れてくれないの! 友だちも一緒で、もう買い物する気満々なのに!」

彼女が求めてきたのは、会員制スーパーの会員カード。たしかに私は持っていますが……そもそも私は職場にいて、彼女はスーパーの前。それに、規約で「本人以外利用禁止」となっているカードを貸せるわけがありません。

「そこらへんは大丈夫! お兄ちゃんの婚約者って、もう家族みたいなものじゃん? 苗字だって同じになるんだから、ほぼ本人じゃん!」

そんな理屈が通るはずもありません。私があきれていると、彼女は焦ったように小声で続けました。

「友だちに『私、会員だから』って言っちゃったんだもん! 今さら嘘だったなんて言えるわけないでしょ!?」「これから姉妹になるんだから、お願い! ね、お姉ちゃん♡」

見栄っ張りな性格だとは思っていましたが、ここまでとは……。

「カードは貸せないし、ルールを破る人をかばうつもりはない。無理なものは無理よ」ときっぱり断ると、彼女はついに本性を現しました。

「ほんっと、融通が利かないんだから……ケチ! どケチ! 意地悪女! そんな心の狭い人と結婚したら、きっとお兄ちゃんも苦労するね! どうせすぐ離婚するんだ!」

一方的に罵声を浴びせられ、そのまま電話は乱暴に切られました。スマホを握りしめながら、私はこれから先の長い付き合いを思い、深いため息をつくしかありませんでした。


1時間後――。

今度は婚約者から電話がありました。

「ごめん、また妹が迷惑かけたみたいで……」と言う彼の声は、心底申し訳なさそうでした。なんでも、彼女は「意地悪された!」と彼に泣きついてきたそうです。

私が会員カードの件を話すと、彼は「やっぱりか……」と深く息を吐きました。

「どうせまた話をねじ曲げてるんだろうと思ってたよ……。もう迷惑かけるなときつく言っておいた。まぁ『お兄ちゃんまで敵なの!?』って逆ギレされたけどな……」

想像通りの反応に、私も苦笑してしまいました。彼は、昔から妹の図々しさには手を焼いていたそうです。

「結婚してから、うまく妹さんと付き合っていけるかな……」と私が不安を吐露すると、「無理して関わらなくていいからね。妹に振り回されてほしくないんだ」と彼。

そのやさしい言葉と気遣いに、私の心は少しだけ軽くなりました。彼となら、きっと大丈夫。そう強く思ったのです。
図々しい義妹との対決
それから1カ月後――。

私たちは無事に入籍し、穏やかな新婚生活を送っていました。義妹も私たちに関わる素振りがなかったので安心していた矢先――ある日の午後、とんでもない電話がかかってきたのです。チェックアウトの時間を過ぎたころ、義妹から着信がありました。

「あ、お義姉さん! ちょうどよかった。フロントに『宿泊代は私が払います』って、お義姉さんから説明してくれない?」

聞けば、彼氏の誕生日を祝おうとスイートルームに宿泊し、シャンパンや豪華な料理を何度もルームサービスで注文した結果、カードが限度額を超えてしまったとのこと。別のカードか現金での支払いを求められ、義妹は「義姉の従業員割引を使えば安くなる」と言い張ったうえ、その支払いまで私に押しつけようとしているようでした。

「もうお兄ちゃんと結婚して正式に『家族』になったんだから、これくらい払ってくれてもいいでしょ!? お義姉さんなら従業員割引で安くなるんだから、それくらい出してくれたっていいじゃん!」

もう、彼女とは話が通じません……。

「だって前に、お義姉さん『従業員割引で半額くらいで泊まれた』って言ってたじゃん! スイートって言っても、割引ならせいぜい5、6万くらいになると思ってたの!」

「お兄ちゃんの奥さんが高級ホテル勤務なんて、利用しなきゃ損だもんね♡ とにかく支払いはよろしく♡」

怒りを通り越して、私は一種の諦めさえ感じながら、義妹に真実を伝えることにしました。

「私、言ってなかったっけ……?」
「え? 何を?」


たしかに、私はそのホテルで働いていました。しかし、結婚を機に退職していたのです。

「だから従業員割引も使えないし、あなたの宿泊代を私が払うつもりもありません。請求された料金は、自分で支払ってね」

一瞬の沈黙の後、電話の向こうから、今まで聞いたこともないような義妹の絶叫が聞こえてきました。

「はぁぁ!? なんで教えてくれなかったのよ!? 正規料金って、スイートもルームサービスも……全部!?」

私が「フロントで請求書、見せられてるんでしょう? 総額いくらだったの」と聞くと、「48万とか言われたけど……そんなにするわけないじゃない! 何かの間違いよ! ぼったくりよ、こんな! お義姉さん従業員だったんだから、ちゃんとホテルに言ってよ! 払えるわけないじゃん!」と義妹。彼氏には「今回は私が全部出すから♡」と見栄を張ってしまったらしく、今さら割り勘なんて絶対にできないと、泣き叫んでいます。

「また見栄を張ったのね……少しは学習しなさいよ」と私がため息をつくと、「ホテル代くらい、払ってくれてもいいでしょ!」と彼女。

あきれて言葉もありません。私は、はっきりと彼女に告げました。

「私はあなたの義姉にはなったけど、あなたの便利な財布になるつもりはないの。1円たりとも払いません。自分で使った分は自分で払う、それが常識よ。これ以上ホテルに迷惑をかけて支払いを拒み続けたら、ホテル側も必要な対応を取らざるを得なくなるからね」

「うぅぅ……なんで助けてくれないのよぉお……!」と泣き叫ぶ義妹の声を聞きながら、私は静かに通話終了ボタンを押しました。
見栄の代償を払った義妹
私はすぐに夫に連絡し、ことの経緯をすべて話しました。

夫は「想像の斜め上すぎて言葉が出ない……」と絶句していましたが、「俺たちの未来のためにも、もうあいつとは関わるべきじゃない。俺からも二度と連絡してくるなって釘を刺しておく。両親にも説明するから」と、私の気持ちを汲み、そして決断してくれました。

その日の夜――。

その後の顛末は、義妹から助けを求められた義両親と、その話を聞いた夫を通じて知りました。

私が電話を切った後も、義妹はフロントで支払いをめぐって騒ぎ続けていたそうです。見かねた支配人が対応し、正規料金の支払いが必要であること、このまま話がまとまらなければホテルとして必要な手続きを取らざるを得ないことを、毅然と伝えたといいます。

そこでようやく観念した義妹は、両親へ連絡しました。両親は義妹を厳しく叱り、まず本人に支払える分を出させたうえで、不足分だけを一時的に立て替えたそうです。一部始終を見ていた彼氏からは、後日、別れを告げられたといいます。

さらに、兄である夫からも、今後は距離を置くと告げられました。たった一日の見栄と身勝手な行動で、彼女は周囲からの信頼を失ってしまったのです。

身勝手な見栄が招いた結末はあまりにも大きいものでした。人との関係において、誠実であること、そして間違っていることには毅然と向き合うことの大切さを改めて痛感させられた出来事です。これからは夫と共に、穏やかで誠実な家庭を築いていきたいと思います。



【取材時期:2025年5月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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