ロバート・デ・ニーロとジェレミー・アイアンズが共演した「ミッション」の4Kデジタルリマスター版が、10月にTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開される。1986年の第39回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞した同作は、公開から40年を迎えた。
デ・ニーロとアイアンズという名優が圧倒的な存在感で共演し、18世紀の南米を舞台に人間の良心、赦し、信念、そして命の尊厳を、「キリング・フィールド」「シティ・オブ・ジョイ」などで知られるローランド・ジョフィ監督が壮大なスケールで描く。
18世紀、南米。イエズス会の宣教師ガブリエル神父は、音楽によって先住民グアラニー族と心を通わせながら、平和な共同体を築いていた。一方、奴隷商人ロドリゴ・メンドーサは、ある悲劇をきっかけに深い贖罪の道を歩み始める。しかし、植民地政策の変化によって宣教地は存続の危機に直面し、それぞれの信念は大きく揺さぶられていく。武器を取る者、祈りを貫く者――。二人の選択が、壮絶な運命へと突き進んでいく。
本作を語るうえで欠かせないのが、エンニオ・モリコーネが生み出した珠玉の音楽だ。モリコーネ自らが最高傑作と認める「ガブリエルのオーボエ」をはじめとする旋律は、映画音楽史に残る名曲として愛され、作品の精神性を象徴する存在となっている。
アカデミー賞撮影賞を受賞したクリス・メンゲスの美しい色彩や陰影、イグアスの滝をはじめとする壮麗なロケーション、そしてモリコーネの音楽が、最新技術による4Kデジタルリマスターによってスクリーンに蘇る。世界で続く、戦争、民族対立、難民問題、人権侵害――。「ミッション」が問いかける「人間はいかに生きるべきか」というテーマは、決して過去のものではなく、現代だからこそ改めて観るべき普遍的なメッセージを放っている。
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