日本テレビ系「金曜ロードショー」で、スタジオジブリの劇場アニメ「借りぐらしのアリエッティ」が放送中です。
同作は、メアリー・ノートン氏による児童文学「床下の小人たち」を原作に映画化(2010年公開)。人間が住む屋敷に“借りぐらし”する身長10センチの少女アリエッティたちの生活ぶりと、人間の少年・翔の交流が描かれます。宮﨑駿が企画・脚本を手がけ(脚本は丹羽圭子と共同)、ジブリ作品を支えてきたアニメーターの米林宏昌が初監督を務めました。
「借りぐらしのアリエッティ」のあらすじ、主な出演声優とあわせて、同作をより楽しむためのトリビアを紹介します。
「借りぐらしのアリエッティ」は、児童文学「床下の小人たち」を原作にした80分の長編アニメーション映画「小さなアリエッティ」として宮﨑駿監督が企画しました。最終的なタイトルに使われた「借りぐらし」は、鈴木敏夫プロデューサーが宮﨑監督に提案して採用されたワードだそうです。
ジブリ作品を長年支えてきたアニメーターの米林宏昌を監督に抜てきしたのは鈴木プロデューサー。監督を誰にするか宮﨑監督と話し合っていたときに、ふと思いついたからというのが理由でした。米林監督自身は、それまで監督や演出を志望する気持ちはまったくなかったため寝耳に水の大抜てきたったといいます。
次回作の監督をやるように言われた米林監督は、「映画って思想とか主張がないと作れませんよね。僕にはそれがありません」と答えると、宮﨑監督は原作本を手にもちながら「それはこの中に書いてある!」と話したそうです。
おっとりした落ち着きぶりが平安貴族を思わせるというような理由で、ジブリ社内で「麻呂」の愛称で親しまれていた米林監督は、最初絵コンテには苦戦したものの、色や美術は専門のスタッフを信頼して完全に任せるなど、仕事の役割分担をしっかりして作業を進め、鈴木プロデューサーいわく、制作スタッフは最後まで全員が明るく元気に仕事をしていたそうです。
米林監督は公開時のインタビューで、「監督はものすごく大変な仕事」「技能集団のジブリだからこそ、初めての監督でも作品を形にすることができた」と振り返り、「もう一度監督をしたくなるかどうかは、今は考えられませんね(笑)」と答えていました。
「借りぐらしのアリエッティ」公開から4年後、米林監督はジブリで「思い出のマーニー」(2014)の監督を務め、2017年にはジブリから独立した西村義明プロデューサーが設立したスタジオポノックで「メアリと魔女の花」を手がけています。
参考文献:「ジブリの教科書16借りぐらしのアリエッティ」(文春ジブリ文庫)
【作品情報】
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借りぐらしのアリエッティ
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