【漫画】本編を読む
愛するペットを突然失い、「もう一度会いたい」と願い続けた先で起きた不思議な出来事を描いた、しろやぎ秋吾さん(@siroyagishugo)の「フォロワーさんの本当にあった怖い話」より、「猫のヤマト」を紹介する。一見ホラーでありながら、最後には胸が温かくなる読者体験型のエピソードである。投稿直後から大きな反響を呼び、1日で約2.3万件のいいねを獲得。「感動した」「泣いた」といった声が相次ぎ、怖いだけでは終わらない物語として話題になった。今回は作品について、実体験をもとにホラー漫画を描くしろやぎさんにも話を聞いた。
■「会いたい」が呼び寄せた愛猫と恐怖
元気だった愛猫・ヤマトは、ある日突然ベッドの上で息を引き取っていた。病気の兆候もなく、突然訪れた別れに主人公は涙が止まらない。「夢の中でもいいから会いたい」と願い続けると、ヤマトは夢に現れるようになる。しかし再会を喜んだのも束の間、ある日から夢の中のヤマトは威嚇するような様子を見せ始めた。
その頃から周囲では、誰もいないのに人の声が聞こえたり、黒い影が人影に見えたりと不可解な出来事が続発。不安に耐えきれず霊感のある知人へ相談すると、「ヤマトは怒ってるんじゃなくてお願いしてるんだと思う」と告げられた。主人公が「会いたい」と願うことをやめると怪現象はぴたりと止み、すべては大切な飼い主を守るための“警告”だったことがわかるのだ。怖い話のはずが、最後には愛猫の深い愛情が静かに胸へ残る。
■実話だからこそ生まれる身近なホラー
しろやぎさんの作品は、フォロワーからDMで寄せられた体験談をもとに制作している。「この人はどんなことを考えて、どう怖く感じたんだろう?」と想像しながら描く時間が楽しいという。
一方で、実話には「霊の正体」がはっきり存在するわけではなく、「見えた気がした」という曖昧さが多い。そのため、「そこを考え出すといつも悩んでしまう」と明かしつつも、怪談として完成され過ぎていない身近さこそが魅力だと語った。
ホラー漫画を描く以前は、趣味で育児絵日記を描いていたこともあり、親しみやすい絵柄とのギャップも作品の特徴になっている。
■取材協力:しろやぎ秋吾(@siroyagishugo)
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