私の夫は、お金に非常にルーズな人でした。通販で使いもしない品を次々と購入し、毎晩のように飲み歩いてはタクシー帰りを繰り返す日々。見かねた私が家計を管理すると提案しても、夫は断固として反対し……。
夫の借金発覚と身勝手な嫉妬
不審に思い問い詰めた結果、夫には結婚前からの借金があることが発覚したのです。借金を知られないよう、家計の管理を私に任せたくなかったのでした。
あきれましたが、怒っていても借金は減りません。夫自身に返済させるのは当然ですが、家計の立て直しには私にも収入が必要でした。そこで私は、飲食店を経営している兄に頼み込み、パートとして働かせてもらうことにしたのです。
ところが、夫は私が外で働くことをよく思いませんでした。借金返済のためだというのに、私が職場で男性客や従業員と接することに異常な嫉妬心を燃やし、「不倫しているんだろう」と毎日のように理不尽な疑いをかけてくるようになったのです。
そのうち夫は、私を嫉妬させようと考えたのか、自身の幼なじみの女性と頻繁に連絡を取り、休日に2人で出かけるようになりました。彼女は結婚式のときから私を敵視しており、夫に好意を寄せているのは明白でした。
「不倫したら離婚だからね」と釘を刺しても、夫は「なんだ? 嫉妬してるのか? 妹みたいなもんだよ」とヘラヘラするばかり。私の中で、夫への愛情は急速に冷めていきました。
ショッピングモールで修羅場
ある休日のこと。私は買い物に出かけた先のショッピングモールで、信じられない光景を目にしました。夫と幼なじみの彼女が、腕を組んで親しげに歩いていたのです。
私が声をかけようと近づいたそのとき、偶然通りかかった夫の同僚が「あれ、◯◯(夫)じゃないか」と声をかけました。すると夫は、隣にいる幼なじみの肩を抱き寄せ、「ああ、俺の奥さん。美人だろ?」と紹介したのです。
驚きで声も出ない私でしたが、私よりも驚いていたのは同僚の彼でした。
実は、夫の同僚は、兄のお店の常連客。お店の手伝いをしている私と何度か顔を合わせていました。私は彼が夫の同僚だとは知らなかったのですが、彼は以前、兄との雑談中に私たち夫婦の結婚式の写真を見たことがあったそうで、そのときに私が夫の妻だと知ったそうです。
「奥さんって、あちら(私)じゃないんですか?」と同僚に突っ込まれ、振り返った先に私がいて、夫は顔面蒼白に。パニックに陥った夫をよそに、夫に妻と紹介され照れ笑いする幼なじみは「彼、奥さんと離婚するって約束してくれたんです。離婚したら、私たち結婚するんです♡この前、婚前旅行にも行ったもんね!」と勝ち誇ったように言い放ちました。
状況を悟った同僚は、「最低だな」と夫にひと言。そして私のほうを向き、夫をけん制するように「こんな不誠実な男、早く別れたほうがいいですよ。すべて片付いて落ち着いたら、僕と食事にでも行きませんか?」と助け舟を出してくれたのです。
私は彼の提案に「喜んで」と即答し、夫には「離婚に向けて準備します」と告げ、その場から去りました。
不誠実な夫との離婚、そして新たな幸せ
その後、夫は「あれはお前を嫉妬させるための冗談だったんだ!」と苦しい言い訳をしてきましたが、婚前旅行にまで行っておいて冗談で済むはずがありません。
私は弁護士に相談し、義両親にもすべてを報告しました。義両親は夫を激しく叱責し、私に謝罪。弁護士を通じて夫と幼なじみの双方に慰謝料を請求し、支払いについて合意したうえで離婚が成立しました。
元夫は社内でこの一件が噂になり、職場に居づらくなったのか、しばらくして自ら退職したそうです。幼なじみとの関係も解消し、実家に戻ったと義両親から聞きました。
一方、私は離婚後も兄のお店で働き続けました。あの日、機転を利かせて助け舟を出してくれた彼(元夫の同僚)は、その後もお店に通ってくれ、私たちは本当に食事へ行く仲になりました。誠実でやさしい彼に惹かれ、交際をスタート。数年の交際を経て、私たちは結婚しました。
今は心から安心できる穏やかな生活を送っています。あのとき、思い切って夫を見限り、新しい一歩を踏み出して本当に正解でした。
◇ ◇ ◇
相手の気を引くために別の異性の影をちらつかせたり、非常識な嘘をついたりしても、いい結果は生まれないものなのかもしれませんね。夫婦間で不安や不満を感じたときは、駆け引きなどせず、正面からしっかりと話し合うことが大切です。パートナーから理不尽な扱いを受けたり、不誠実な態度をとられたりした場合は、冷静に事実を整理し、適切に対応したいですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
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