スタバの強力ライバルに? 若者が「ゴンチャ」を選ぶワケ。タピオカの次に来た“新定番”

スタバの強力ライバルに? 若者が「ゴンチャ」を選ぶワケ。タピオカの次に来た“新定番”

8月5日(水) 8:45

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とにかく暑い! 疲れる! そんな一日の中で、ほっと一息リラックスできるドリンクとして最近爆発的な人気となっているのが、ティードリンク。今年は“第三次紅茶ブーム”が到来し、台湾をはじめとするアジアの茶葉を使ったタイプが人気を集めています。

紅茶と言えば、2018年のタピオカミルクティブームが記憶に新しいところ。大行列を作るほど爆発的な人気がありましたが、そのブームが落ち着いた後もタピオカに頼らないお茶人気が高まっているといいます。

たしかにあのスタバでも、紅茶ブランド「TEAVANA(ティバーナ)」が店舗を増やしているではないですか!

そんなティーブームをスタバ以上に牽引しているのが、「Gong cha(ゴンチャ)」。台湾発祥の世界的なティーカフェチェーンです。そういえば最近街中でゴンチャのアイスティーを飲みながら歩いている人をよく見かけませんか?

なんとゴンチャは国内で220店舗(2026年1月末現在)を展開し、今では全国ブランドとして広く知られるように。どうやら若い人の間ではスタバ派ではなくゴンチャ派も増えているようです。

そこで今回は、ゴンチャの魅力をひも解きながら、“お茶の新しいトレンド”は何なのか?をご紹介していきたいと思います。

タピオカブームに続く新たなトレンドとは?



今まさに流行中のトレンドはズバリ、「ティーエード」。紅茶や烏龍茶などのお茶にフルーツの果汁やシロップを合わせた飲み物で、フルーツの香りや甘さが楽しめるすっきり軽やかなティードリンクです。

ゴンチャのティーエードは定番としてピーチ、マンゴー、パッションフルーツがあり、それらに加えて期間限定のティーエードが登場します。まずは最新の「トロピカルフルーツ ティーエード」を飲んでみました。

このティーエードは、フローラルな香りを感じる阿里山ウーロン茶をベースに、マンゴー、オレンジ、パッションフルーツの果汁が合わさり、さらには果肉感がプラスされています。

私は追加でゴロゴロマンゴー果肉をトッピング。ふー、これはしっかり癒されます。フルーツの華やかさとお茶の繊細さが絶妙にマッチし、すっきりフルーティー。心身がふんわり和らぐような飲み心地は、コーヒーとは異なるやさしいリフレッシュ感があります。

また別日には、「ピーチ 阿里山 ティーエード」にナタデココとアロエをトッピング。飲みごたえ満点にもかかわらず、ヘルシーなご褒美感が楽しめます。

現代人は、覚醒よりも“癒し”を求めている



日本ではコーヒーの根強い人気がありますが、ひとつ面白い調査(※)があります。それは、「究極の選択で、一生「お茶」か「コーヒー」のどちらかしか飲めないならどちらを選ぶか?」というもの。

なんと結果は、74.7%がお茶、25.3.%がコーヒーだったそう。またお茶をするシーンにおいて、若年層になるほどお茶派の占める割合が増加傾向にあることが明らかになっています。

これらの傾向から考えると、大規模災害やパンデミックを経験した現代人にとっては、日々のドリンク選びの視点で変化が見られるのかも。

高度経済成長期から平成初期にかけては「頑張れ! 目を覚ませ!」という覚醒が求められていたのが、今では「癒し」の方向へ。今後の日本経済の状況からすると、気分転換のドリンクがリラックス効果のあるお茶にシフトしてもおかしくはありません。

※ゴンチャ「お茶・コーヒーに関する生活者調査」

スタバのフラペチーノにライバル出現!?



スタバのフラペチーノの新作傾向を見ていると、旬のフルーツを使った商品が目立ち、スタバのティーブランド「ティバーナ」ではティーフラペチーノが続々登場しています。

それに対抗してなのか、ゴンチャでは昨年から「ジェラッティー」という本格茶葉を使って作られるフローズンドリンクが登場。実際に味わってみると、アールグレイの紅茶感がしっかり香り、ザクロにアールグレイの組み合わせに感動。

スイーツ度も高く、フラペチーノに対抗できるようなハイレベル感があります。つまりこれからの時代、このようなフローズンドリンクをきっかけに、スタバのライバルになる可能性は十分にあると考えられます。

ゴンチャは若者以外にうけるのか?



若者世代を中心にして生まれたお茶ブーム。今後ゴンチャは、若者世代以外の中高年にも愛されるのでしょうか?

ゴンチャでは2026年3月から「TEACRAFT(ティークラフト)」という新シリーズを発売。“こころ、ときめく、香りのお茶。”をコンセプトに、季節に合わせたフルーツやお花を贅沢にブレンドした上質なお茶を提供しはじめました。

実はこれ、魅力は価格にもあります。本格的なティードリンクにもかかわらずMサイズの価格は340円から。スタバで500円以内のドリンクを探すのが難しい時代の中で、このコスパ感を知ってしまえば大きな魅力を感じるはずです。

つまりゴンチャはスタバのライバルになる可能性は大。ゴンチャにとっては、「スタバよりもお茶に強く、リーズナブル」というイメージを打ち出せるかがポイントになりそうです。

ちなみに注文の難しさの観点では、心配する要素はなし。セルフオーダーやモバイルオーダーが充実していてシンプル明瞭。難しいカスタマイズもありません。

コーヒーを揺るがすほどのお茶ブーム。スタバの強力なライバルは、コーヒーではなくお茶にありそうです。ゴンチャをはじめとしたティードリンクの楽しい提案や新商品に注目していきたいところです。

<文/食文化研究家 スギアカツキ>

【スギアカツキ】
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12

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