レトロ遺産を掘り返す山下メロ氏
記憶の扉のドアボーイ・
山下メロ
です。記憶の底に埋没しがちな平成時代の遺産を今週も掘り返していきましょう。
サッカーワールドカップの話題も落ち着いた一方、〝平成レトロ案件〟として人気継続中なのが使い切りカメラの「写ルンです」。
今年8月には40周年記念として防水モデルの「写ルンです Active」、9月以降に黒白フィルムモデルの「写ルンです Black and White」が発売予定です。平成を駆け抜けた写ルンですは、過去のW杯においても記念モデルが発売されています。
今回紹介するのは日韓共同開催の2002年W杯のモデルです。客席から試合を撮影するのに便利なW杯仕様の「写ルンですNew望遠」と、試合の観戦に便利なW杯ロゴ入りオペラグラスがセットになった箱入りの商品でした。
セットの写ルンですに装着できるオペラグラスは、付属のアダプターを使えばほかの写ルンですにも装着できるなど用意周到です。
しかし、オペラグラスとカメラのレンズの向きが90度違うので、オペラグラスで試合を見ながら撮影はできません。あくまで「オペラグラスで観戦中に90度回せばすぐ撮影できる」程度で、合体させるメリットがあるかは微妙なところです。利点を挙げるなら「観戦グッズがまとまるので使いやすい」といったところでしょうか。
富士フイルム「FIFAワールドカップロゴ入りオペラグラス付き写ルンです望遠」。本体、それに装着できるオペラグラス、ストラップがセットになっている
セットの中に入っている2002年日韓W杯モデルの「写ルンですNew望遠」
ところで、サッカー日本代表に関連するカメラが1996年にも存在しました。それがサッカーボール型カメラ。完全な球体のボールからカメラに変身します。
サッカーボールというのが競技の世界観とマッチしているのは間違いないのですが、どう考えても収納性が悪い。ネックストラップも付属していますが、首から下げるにしても球体は邪魔な感じがします。
日本代表モデルのサッカーボール型フィルムカメラ
いずれも異端なものを選んで紹介しました。実用性や効率を超えたロマン重視の商品が誕生するのもW杯や日本代表の人気の証しと言えるでしょう。写ルンですの再評価が起こり長く続いている今こそ、オペラグラスを装着すれば注目されること間違いなしです!
撮影/山下メロ
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