「映画は死んでいない」スパイダーマン新作の記録にソニー会長が手応え

「映画は死んでいない」スパイダーマン新作の記録にソニー会長が手応え

8月4日(火) 19:00

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新型コロナ禍と配信サービスの台頭を経て、ハリウッドには「映画館の時代は終わった」というムードが漂っていたが、「スパイダーマン ブランド・ニュー・デイ」の記録的なヒットが打ち消したようだ。ソニー・ピクチャーズのトム・ロスマン会長兼CEOは、米バラエティの取材に対し「映画は死んでいない」と語っている。

本作は7月31日に公開され、北米で初日・週末ともに歴代最高の興収を打ち立てた。ロスマン会長は、その意味をこう語る。

「『スパイダーマン』は、文化や世代を超えて人々を一つにしている。劇場をどれだけ見下そうと、これは映画と映画館にしかできないことだ」

会長の見立ては、「映画館が死んだのではない」というものだ。コロナ禍と、それに続くハリウッドの大規模なストライキで新作の供給が細り、観客はいったん劇場から遠ざかっていた。だが作品が出そろえば、人々はまた映画館に戻ってくる。ロスマン会長はそう考えている。ただし、そのためには作品が「特別」だと感じられなければならない、とも付け加える。

その裏返しが、ソニー自身のつまずきだ。同社は「ヴェノム」3部作こそ大きく当てたものの、「マダム・ウェブ」や「クレイヴン・ザ・ハンター」は振るわなかった。原因は劇場離れではなく、作品が観客の心をつかめなかったことにある、とロスマン会長は認める。その理由を問われ、こう答えた。

「結局は、観客が十分に満足しなかったということだ。それが公正な評価かどうかは分からない。だが、観客こそがボスだ。彼らは反応しなかった。ただ、それだけのことだ」

だからこそ、質が問われる。ロスマン会長は、スーパーヒーロー映画は「数が増えすぎたいま、他と一線を画すことがいっそう重要になっている」と指摘する。「ブランド・ニュー・デイ」が支持されたのも、感情に軸を置き、ありきたりとは違う手ざわりに仕上げたからだとみている。ソニーは今後、別のマーベル系キャラクターの映画を次々と広げる路線は取らず、現在積極的に開発している企画はないという。

【作品情報】
スパイダーマンブランド・ニュー・デイ

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