北村匠海が主演し、宮沢りえが共演する映画「しびれ」(9月25日公開)の90秒予告が公開された。テーマソングはSADFRANK「Hymn To Love」。
本作は、「佐々木、イン、マイマイン」で高い評価を得た内山拓也監督による最新作。内山監督自身の故郷である新潟を舞台に、居場所とアイデンティティを模索する少年の物語を自伝的作品として描き出す。
予告映像は、北村演じる大地が母親から届いた手紙を読むシーンから始まる。そこから、ことばを発することができなくなった大地が、冬の新潟で宮沢演じる母の亜樹と暮らした日々の断片が綴られていき、少年期を演じた榎本司、加藤庵次、幼少期を演じた穐本陽月の姿も確認できる。
後半は燃えさかる炎、うねる日本海、鉛色の曇天など壮大なスケールの映像が展開し、息子に激しい感情をぶつける母親の姿は親子の激動の日々を想起させるが、小さな浴槽でふたりが向き合う場面では、それぞれが噛み締める束の間の幸せ、母親からの確かな慈愛が滲み、「母が嫌いだった。それでも今は寂しい。」というキャッチコピーが一層切なく、際立つものとなる。ラストには車を運転する成長した大地の横顔が映し出され、その目には微かな光が宿る。変幻自在なまなざしで胸に秘めた怒りや希望を表現した北村、そして、一人の女性の20年を演じ切った宮沢の凄みの一端を見ることができる。
本作テーマソングとして起用されたのは、ロックバンド・NOT WONKのGt./Vo.加藤 修平のソロプロジェクト、SADFRANKの「Hymn To Love」。2020年にリリースされた、エディット・ピアフの珠玉の名曲「愛の讃歌」(英題:Hymn To Love)のカバーだ。本作を撮るにあたり、キャストやスタッフへの世界観の共有としてピアフ版「愛の讃歌」を聴いてもらっていたという内山監督。その理由について、内山監督は「楽曲自体は恋人に宛てたものですが、この普遍性は時代や国境を超えて、家族、親子、友人、国など様々な解釈がなされ、愛についての象徴として広く届いており、自分にとっては“母”への愛として浸透しています。『しびれ』は“愛の讃歌” であると思っています」と述懐。なお、SADFRANKの「Hymn To Love」は、監督が北村に渡していた役作りのための“プレイリスト”にも収録されていたそうだ。「しびれ」は9月25日より公開。
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