【動画】金曜ドラマ「Tシャツが乾くまで」第4話予告映像
蒼井優が主演を務める金曜ドラマ「Tシャツが乾くまで」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系)の第4話が、7月31日(金)に放送される。このほど、主人公・咲子(蒼井優)の夫・充(松山ケンイチ)がオーナーを務める喫茶店「ひこうき」の従業員・矢野直人役の高橋文哉にインタビューを敢行。第3話の最後には、直人が咲子を心配しながらも、充と連絡を取っていたことが明らかに。今後の展開の鍵を握りそうな役どころへの思いなどを語ってもらった。
■二組の夫婦の喪失から始まる“愛”と“秘密”の物語
本作は、「silent」(2022年、フジテレビ系)、「いちばんすきな花」(2023年、フジテレビ系)、「海のはじまり」(2024年、フジテレビ系)などを手がけた脚本家・生方美久が、とある事故に巻き込まれた二組の夫婦の“愛”と“秘密”を描くオリジナルストーリー。主演を務める蒼井は、本作が18年ぶりの地上波連続ドラマ出演となる。
蒼井が演じる主人公・瀬尾咲子は、出版社で結婚情報誌の編集担当として働く40歳。優秀で仕事はできるが、私生活では面倒くさがりで少し抜けている部分も。何事もまっすぐ純粋に受け取るタイプで、愛する夫・充(松山ケンイチ)と幸せな結婚生活を送っていた。
だが、ある夏の日、充が乗っていたバスで事故に巻き込まれたことで、咲子の幸せな日常は突然崩れ去ってしまう。さらに、その事故が暴いたのは、愛する⼈の“第3⾦曜⽇の秘密”だった。
本作の演出は「カルテット」(2017年、TBS系)や映画「花束みたいな恋をした」(2021年)、「九条の大罪」(2026年、Netflix)など、ドラマや映画で数々のヒット作を手掛けた土井裕泰が担当。さまざまなジャンルの作品を手がけてきた土井が、“喪失”と“再生”の物語を繊細に描き出す。
■「咲子から見た直人、樹生から見た直人、充から見た直人は全て違う印象のはず」
――第2話では、充が行方不明になるきっかけとなったバス事故で妻を失った樹生と言い合うなど、物語が進むにつれ、ドライな直人の意外な一面が見えてきました。改めて直人はどのような人物ですか。
僕が今まで演じたことがないような人物です。他人と一定の距離を置いている、いわゆる少し体温の低いロートーンですが、その瞬間に思ったこと、言いたいことをパッと口にしてしまうところがあるので、自分の感情にすごく正直なのだと思います。
自分の中での怒りの沸点が分かっていないので、言ってしまったことに対して「何が正解だったんだろう」と向き合いながら、人との関係に線引きをしてきたんだと感じています。
だから、咲子から見た直人、樹生から見た直人、充から見た直人は全て違う印象に見えているはず。それは直人がいろいろな顔を演じ分けているのではなく、相手によって自分を出す幅を決めているからだと思います。
――感情が表に出てしまうところに直人の不器用さを感じます。
素直ですよね。僕は、直人は不器用というより、“自己嫌悪が強い人物”なのかなと捉えています。周りからは「直人くんって意外とちゃんとしているよね」と言われるタイプだけど、直人自身は「俺のどこがちゃんとしているんだろう」と思っている、みたいな。“他者から見た直人”と、“直人自身が見ている自分”の評価にギャップがあると感じているところを大事にしながら演じています。
■「撮影現場ではいつも蒼井さんを目で追ってしまいます」
――さまざまな人物と二人きりで話すシーンが多い印象ですが、演じる上で心がけていることはありますか?
誰とのシーンでも「直人はこの人のことをどう思っているんだろう」と考えます。台本にもいろいろ書き込んでいます。例えば樹生とのシーンでは、まず“嫌い”と簡単な感情を書きます。それから「何で嫌いなんだろう」と派生させていき、突き詰めていったことを書き込んでいます。そんなふうに考えていくのがすごく楽しいです。
実は、周囲の人が隠している部分を知っているけれど、知らないふりをしたり、少しだけ知っている体(てい)で話をしたり。相手に悟られないようにしてはいるものの、それが顔に出てしまうので、会話をしていても相手の目を見られなくなってしまうんです。作品を見ている方にはそんな直人の表情が“引っかかり”になってくれたらいいなと思っています。
――主演の蒼井優さんをはじめ、先輩たちとの共演はいかがですか?
直人から見る咲子さんは、この作品的に言えば“フィルターがかかっている”と僕は思っているのですが、そのフィルターがたぶん僕の中にもあるんです。それもあってか、撮影現場ではいつも蒼井さんを目で追ってしまいます。
常々目にするのが、「頑張ろう!」と、明るく現場の士気を上げてくださる姿です。作品の宣伝を兼ねて出演した番組でゲームをした際、共演者の中で誰よりも本気で挑んでいた姿は意外でした。とても真っすぐで、素敵な方だと思いました。
中島さんは、とてもストイック。ご自身が監督と意見交換しているときに、「樹生から直人を見るとこう見えるんだけど、直人はどう見えている?」と僕にも聞いてくださるんです。僕がそこにいたから気を遣って、ではなく自然に声をかけてくださるので僕もお話できますし、意見交換をしっかりさせていただけるいい撮影現場だなと思いました。
あと、お互い凝り性で、中島さんは得意分野の話になると、一つ聞いたら130個くらい答えが返ってくるんです。しかも僕の話もしっかり聞いてくださって、ちゃんと受け入れてくださる。すごく素敵な先輩です。
松山さんは、ご本人自体にとてもキャラクター性がある方。そこから芝居をするとなった途端、いろいろな役柄に瞬時に切り替わる様がとにかくすごいなと思います。(作品の宣伝で)他番組でご一緒させていただいた際、「面白くしたいな、どうしようかな」と小さな声でおっしゃっていたのが印象的でした。瞬発力と突発的な爆発力がある方なので、見習っていきたいです。
■「このドラマは“誰の主観で見るか”が鍵なのでは」
――生方さんの脚本を読んで感じたことを教えてください。
生方さんの作品はこれまでも拝見していたのですが、今回演じてみて、ひとつひとつのセリフが「(該当する)そのシーンのみ」「前後合わせた3つのシーン」「1話全体」と見方を変えることで、持つ意味が変わってくる印象を受けました。
僕としては、セリフの表と裏の意味を見つけ、直人として今は表であるべきか、裏であるべきかを相手との関係性を整理しながら演じるようにしています。
また、直人は毎話たくさんのシーンに出ているわけではなく、大事な場面で登場するキャラクターだと捉えています。生方さんが、作品の中で“温度を変えるグラデーションの分かれ目”として直人を置いてくださっているなと感じています。
――最後に作品の魅力、今後の見どころについて教えてください。
このドラマは“誰の主観で見るか”が鍵なのではないかと思います。僕は直人以外の主観では見られませんし、見ていないからこそ、僕には見えない世界を視聴者の皆さんには見ていただけるはずです。自分が感情移入できるキャラクターや自分に近い立場のキャラクターがいたら、そこにアジャスト(順応)して見るのも素敵だと思います。
直人としては、今後他の登場人物とどのように関わっていくのかを楽しみにしていただきたいです。低体温の部分が欠けてきて、直人の本質がペロッとめくれるような瞬間を見ていただけたらうれしいです。
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