7月30日(木) 22:40
海外送金では、日本の銀行から相手国の銀行へ直接お金が届くとは限りません。通貨や国、銀行の組み合わせによっては、途中で中継銀行を経由します。
この中継銀行が手数料を差し引くことがあります。これを中継銀行手数料といいます。送金人が日本の銀行で支払った手数料とは別に、送金途中で引かれるため、受取人に届く金額が少なくなることがあります。
たとえば、10万円を送ったつもりでも、中継銀行で数千円相当が差し引かれ、受取銀行でも手数料がかかれば、相手の口座に入る金額は10万円より少なくなります。
厄介なのは、中継銀行手数料が事前にはっきり分からない場合があることです。どの銀行を経由するか、いくら差し引かれるかは、送金経路によって変わります。
そのため、海外送金では「送金額」と「受取額」が同じになるとは限らないと考えておきましょう。
海外送金で受取額が減る理由は、手数料だけではありません。為替レートも大きく関係します。
日本円を米ドルやユーロ、現地通貨に換える場合、銀行や送金サービスが定める為替レートが使われます。このレートには、実際の市場レートとの差、いわゆる為替コストが含まれていることがあります。
たとえば、ニュースで見る為替レートでは1ドル150円でも、銀行の送金レートでは1ドル151円や152円になることがあります。この差が実質的なコストです。
少額の送金では気づきにくくても、100万円などまとまった金額を送ると、為替レートの差だけで数千円から数万円の違いになることがあります。
また、送金時点と受取時点で為替が動く場合もあります。サービスによっては、送金申込時のレートが固定されるものもあれば、着金時のレートに近いものが使われる場合もあります。事前に確認しておくことが大切です。
海外送金では、手数料を誰が負担するかを選べる場合があります。
一般的には、送金人が自分の銀行の手数料だけを負担し、中継銀行や受取銀行の手数料は受取人側で差し引かれる方式があります。この場合、相手に届く金額は少なくなりやすいです。
一方で、送金人がすべての手数料を負担する方式を選べる場合もあります。ただし、それでも中継銀行の事情によって、完全に受取額を保証できないケースがあります。
送金前には、銀行や送金サービスに次の点を確認しましょう。送金手数料はいくらか、中継銀行手数料はかかるか、受取銀行手数料は誰が負担するか、為替レートはいつ決まるか、相手に届く見込み額はいくらかです。
また、送金サービスによっては、中継銀行を使わずに現地の銀行網を活用することで、手数料を抑えられる場合があります。銀行送金だけでなく、複数のサービスを比較するとよいでしょう。
海外送金で、手数料とは別に受取額が減ることはあります。主な理由は、中継銀行手数料、受取銀行手数料、為替レートの差です。
日本の銀行で送金手数料を払っていても、途中の銀行や受取銀行で別の手数料が差し引かれることがあります。そのため、送った金額と相手に届く金額が一致しない場合があります。
また、為替レートにも注意が必要です。市場レートと送金時の適用レートには差があり、まとまった金額では大きなコストになります。
海外送金をする前には、手数料負担区分、受取見込み額、為替レート、中継銀行手数料の有無を確認しましょう。相手に必ず一定額を届けたい場合は、少し多めに送るか、手数料を送金人負担にできるかを確認すると安心です。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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