帝王切開で出産し、退院して間もない朝でした。少しずつ日常に戻ろうとしていた矢先、体に突然異変が起こりました。新生児と過ごすはずの穏やかな時間は一変し、思いも寄らない展開に戸惑うことになりました。【医師解説あり】
突然の異変と止まらない出血
出産を終えて無事に退院し、3日目の朝を迎えたときのことでした。
「なんかおかしい……」そう感じたのは、家事をしていた最中でした。
突然、下腹部に強い痛み
を感じると同時に、
大量の出血
がありました。動くたびに出血が続いたため、不安になって夫を呼びました。その後、出産した産院に連絡しました。
救急搬送でわかった原因
病院から救急車で来るよう指示があり、救急車で搬送されました。
診察の結果、
子宮復古不全(
しきゅうふっこふぜん/産後に子宮の回復が遅れ、悪露が長引いたり出血が続いたりすることがある状態)とわかりました。その後、点滴や処置を受け、薬を処方されて帰宅しました。
新生児を残して感じた不安
新生児を夫に任せ、授乳もできないまま救急車に乗ることになり、不安で仕方がありませんでした。入院にはならずに済み、ひとまずほっとしました。
まとめ
今回の出来事を通して、退院後の体は自分で思っている以上に回復途中であると実感しました。突然の異変に戸惑いましたが、早めに相談できたことで受診につながり、あらためて産後の体調の変化に目を向ける大切さを感じました。
医師による解説:産後の出血と受診の目安
出産後は「悪露(おろ)」と呼ばれる出血や分泌物がしばらく続きます。通常は徐々に量が減っていきますが、急に量が増える、強い腹痛やふらつきを伴う場合は、予定どおりの回復ではないこともあり、早めの相談が大切です。
産後の出血で注意したい変化
産後しばらく出血がみられるのは自然な経過ですが、急に量が増える、鮮やかな赤い出血が続く、塊が何度も出る、悪臭を伴うといった変化には注意が必要です。普段の悪露と違うと感じたときは、無理をせず医療機関に相談しましょう。
子宮復古不全とは
子宮復古不全は、出産後に子宮が元の大きさに戻る過程が順調に進まない状態です。悪露が長引いたり、出血が増えたりすることがあり、診察の上で経過観察や治療がおこなわれます。
迷わず受診したいサイン
出血が突然多くなる、めまい・動悸・発熱・下腹部痛・気分不良を伴う場合は、早急な受診が必要です。産後は体調の変化を自分だけで判断せず、異変を感じたら早めに医療機関へ相談することが大切です。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修:早川 潤先生(早川クリニック 院長)
著者:木村ゆい子/30代女性・会社員
イラスト:はせがわじゅん
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年5月)
監修者:医師 早川クリニック 院長 早川 潤先生 産婦人科専門医。大阪大院医学博士。大阪・心斎橋で70年以上続く早川クリニックの院長として、思春期から更年期以降まで、幅広い世代の女性の健康を支えている。医師同士の相互評価により選ばれる「Best Doctors of Japan」にも選出。専門性に基づいた、丁寧でやさしい診療を大切にしている。HP:https://hayakawa-clinic.jp/
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