7月30日(木) 8:40
日本の株式市場では、個別銘柄は原則として「1単元:100株」から売買します(上場投資信託(ETF)などを除く)。
そのため、売買できる最小単位が100株となっています。この制度のメリットとしては、株価を見るだけで必要最低購入金額(「株価×100」)が分かりやすく、売買単位の勘違いなどに起因する誤発注リスクを減らせる点などが挙げられます。
一方のデメリットは、いわゆる「値嵩株」の購入に多額の資金が必要になる点です。
例えば、ユニクロを展開する「株式会社ファーストリテイリング」の場合、2026年7月29日10時時点の株価は8万1380円で、1単元(100株)の購入には約814万円の資金が必要になります。
一部の証券会社では単元未満株、いわゆる「ミニ株」を取り扱っており、対応銘柄を1株から購入することが可能です。
「ミニ株(単元未満株)」を扱う主な証券会社には「SBI証券(S株)」「楽天証券(かぶミニ)」「マネックス証券(ワン株)」などがあります。
なかには、通常取引の時間帯に単元株と同じようにリアルタイム取引ができるものもありますが、別途一定のスプレッド(手数料とは別に発生する売買コスト)が必要となるケースがあります。
ミニ株で「ユニクロ株」を買えば、同時点の株価ベースでは「約100分の1」となる約8万1000円から買うことができます。
ミニ株は少額で株式投資を始められる便利な制度ですが、利用する前にメリットとデメリットの両方を理解しておくことが大切です。
メリットは以下の通りです。
・投資資金が安く済む
値嵩株でも少額から購入しやすくなるため、小さく始めたい初心者でも利用しやすいでしょう。
・単元株よりも分散投資がしやすい
限られた予算内でも複数銘柄に投資できるため、リスク分散につながります。
・配当金がもらえる
保有株数に応じて、配当金を受け取ることが可能です。
一方で、デメリットは以下の通りです。
・注文方法が限られる
一部の証券会社以外は基本的に成行注文しかできず、「この金額まで下がったら購入する」といった指値注文ができません。
・約定のタイミングが証券会社によって異なる
「7時から10時30分までの注文は当日後場の始値」や、「10時30分~14時の注文は当日後場の引け(いわゆる終値)」など、証券会社ごとに約定のタイミングが決められています。
・手数料やスプレッドがかかる場合がある
証券会社や取引方法によっては、手数料やスプレッドが発生し、少額取引ではコスト負担が相対的に大きくなる可能性があります。
・株主優待が受けられないケースが多い
基本的には100株以上保有していないと、優待の対象にはならないケースが多いです。
金融資産の形成に関心が高まっていますが、投資資金を考えると躊躇する方も多いのではないでしょうか。特に株式の売買では単元株での取引のため、値嵩株ほど購入に必要な資金が大きくなり敷居が高くなります。
一方でミニ株は1株から購入できるため、株式投資を始めるハードルが大きく下がり、少額の予算でも分散投資によるリスク分散につながります。デメリットも少なくありませんが、少額の予算で株式投資を始めて経験を積んでいきたい初心者にとって、ミニ株は有効な手段といえそうです。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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