「ブラック・スワン」「レスラー」で知られるダーレン・アロノフスキー監督が設立したAI映画会社が、事業拡大に向けて1500万ドル(約24億円)の資金調達を目指している。米証券取引委員会(SEC)への提出書類で判明したと、米デッドラインが報じている。
この会社「プライモーディアル・スープ」は、2025年に設立された。昨年にはグーグルのAI開発部門ディープマインドと組み、同社の生成AIを使った短編映画3本を制作している。いずれも新進の監督を起用し、アロノフスキー監督がその指導役を担う枠組みだ。
ただ、AIで作られた作品への評価は割れている。アメリカ建国250年に合わせて公開された短編シリーズは反応が芳しくなく、英ガーディアンは「かつて称賛された監督が、AIの粗製乱造に溺れてしまった」と手厳しく評した。一方のアロノフスキー監督は、5月のカンヌ国際映画祭で「あくまで実験のつもりだった」と語り、AIが人間の作り手に取って代わるという見方に反論している。「この技術で何か良いものを生み出すには、膨大な人間の労働と芸術性、そして意図が必要だ」と、その真意を明かした。
アロノフスキー監督は、以前から新しい技術に強い関心を寄せてきた。内側全体が巨大なスクリーンで覆われたラスベガスの球体型施設スフィアのために、作品を手がけた最初の大物監督でもある。AIの活用をめぐってはハリウッドでも賛否が激しく分かれているが、アロノフスキー監督はこの技術に事業として深く踏み込む道を選んだことになる。
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ブラック・スワン
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