スマホに触れたらもう逃げられない──新感覚ホラー「インビジブルハーフ」に大森時生、斎藤工、背筋ら感想コメント

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スマホに触れたらもう逃げられない──新感覚ホラー「インビジブルハーフ」に大森時生、斎藤工、背筋ら感想コメント

7月30日(木) 14:00

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“新感覚“スクリーンタイム・ホラー「インビジブルハーフ」からメイキング写真が公開。あわせて大森時生、斎藤工、背筋ら著名人から感想コメントが寄せられた。

少女たちの友情を通して描かれる同調圧力、ルッキズム、自己肯定感という青春の痛み。本作は、正体不明の“怪物”の物語でありながら、誰もが心のどこかで知っている青春の記憶でもある。

監督・脚本・編集を務めたのは、「インフルエンサーゴースト」などで注目を集めるホラー映画界の新鋭・西山将貴。物語の核となるのは、自身が学生時代に抱えていた孤独や居場所のなさといった「影」。構想6年をかけて編み出した力作で、長編映画デビューを飾る。出演はシエラ璃砂、奥野みゆ、平澤瑠菜ら。

ミックスルーツを持つ高校生・エレナは、見た目や名前で「外国人」扱いされ、転校先のクラスにも馴染めずにいた。そんな彼女の前にある日突然現れたのは、“スマホに触れている時だけ見える透明な怪物”。唯一エレナを信じてくれたアカリとともに、正体不明の恐怖に立ち向かうが──。

本作の撮影は西山監督の地元、愛媛県で実施され、準備していた約220枚のストーリーボードと共に、各場所が持つ質感が“影”のイメージと高い親和性があることを確認しながら行われた。ロケの中心となった松山東雲中学・高等学校は、生徒たちが通う場のため自由に使える環境ではなかったが、「この作品の力になれるなら」と、学校側も協力を惜しまなかったという。また、劇中に登場する伊予鉄バスは現在は走っていない旧型車両が使われているが、こちらも地元が応援の気持ちも込めて提供してくれたとのこと。

公開されたメイキング写真には、“影”のイメージが見え隠れする中で、主人公たちが経験する“青春の痛み”を感じさせるような、淡く繊細な空気も写り込んでおり、“ニュージャンルの誕生”とも言われている本作の撮影現場の一端がうかがえる。

「インビジブルハーフ」は、7月31日からヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開。著名人からの感想コメントは以下のとおり。

■大森時生(テレビ東京プロデューサー)

視線は、人を傷つける。視線は、怪物をつくる。視線は、人を救う。
西山監督だからこそ作ることができる切実な”青春ホラー”は、多くの人の胸に届くだろう。

■岡本基(「SILENT HILL」シリーズプロデューサー)

本作は若い俊英の西山監督が10代の頃から温めていたアイデアを元に作り上げた、ホラーではまだ珍しい、青春ホラー作品である。不安定な自意識と揺れる友情の中で恐ろしいものと向かい合っていくが、ただ怖いだけでなく美しく切ない情緒につながっていく。視聴後には青春ホラーならではの独特の余韻が残るだろう。

■金井球(文筆/モデル)

教室が世界だった小中学生のころ、本当に学校がこわかった。
見たいものから目を逸らすことはできても、聞きたくない音を聞かないでいることはむずかしい。
黒板とチョークが擦れる、だれかの笑い声、ドアが雑に閉まる音。
どんなに下を向いて本を読んでいても、音はずかずかと勝手にわたしに侵入してくる。
だからイヤホンがしたかった。すべてに怯えていたあのときのことをひさびさに思い出した。大人になれてよかったよ。

■斎藤工(俳優/Filmmaker)

西山監督は兼ねてから、"自分の味"を追求し続ける、筋の通った職人的な作り手だと感じています。
「インビジブルハーフ」はホラージャンルでありながら、怖さだけに寄らず、物語の厚みと役者陣の輝き、エンタメの推進力で最後まで連れていかれる。
スマホやイヤホンの感覚が、そのまま映画の体験に変わっていく。

■佐藤直子(脚本家/ゲームクリエイター)

冴え冴えとしたブルーの色調で彩られたこの作品は異形のクリーチャーが登場するホラー映画であると同時に、美しい青春映画でもある。
思春期特有の自己と他者の狭間で揺らぐ、その視界から見る世界は、繊細で不安と恐れに満ちていたことを思い出させてくれる。西山将貴純度100%によって生み出された少女の物語がたどり着く先を多くの人に見届けてほしい。

■背筋(作家「口に関するアンケート」)

切なくて、苦しくて、おぞましい――
透明な少女が抱える葛藤は、透明な怪異を呼ぶ。
演技と音響と演出。その全てが混然一体となって訴えかけるストーリー。
いまだ体験したことのないこの感情を、なんと表現すればいいのか。

■寺内康太郎(「フェイクドキュメンタリーQ」)

奇を衒うことなく、王道の力で新たな魅力を引き出したホラー作品。
恐怖、成長、そして物語の力という普遍的な要素を丁寧に積み重ねることで、これほどまでの清涼感と新鮮さを生み出している。
高いエンターテインメント性と、一つ一つのカットに貫かれた写真的な美意識。
日本ホラーの表現力が、さらに広がっていることを感じさせる。

■外山圭一郎(Bokeh Game Studio代表/クリエイター)

西山監督の感性と、存在感のある俳優陣が生み出す瑞々しい化学反応が印象的だった。
ホラージャンルゆえ特殊効果も随所に用いられるが、それを誇示することなく、作品世界と登場人物の心情を支えるために抑制的に機能している。
そのうえで、ゲームを愛する監督らしい感性も脚本や構成に発揮され、若い世代ならではの新鮮な作家性を感じた。

■ヒロシニコフ(映画ライター)

社会批評的なアートハウス・ホラーや、禁則事項を破ってはいけない絶対禁止(ドント)ホラーといったテン年代洋画ホラーの流れを汲み、Jホラーに還流した意欲作。
新たな世代の作り手による、ホラー映画のニューウェイヴがついに可視化された!

■藤見よいこ(漫画家)

イヤホン越しのくぐもった音を介してでしか、世界と半身でしか繋がれていないような…
思春期の閉塞を生々しく思い出す作品でした。
教室という、小さいはずなのに当事者にとっては絶大的な“社会”を描きながらも、しっかり不気味で怖くもあって、日本からこんなホラー映画が生まれたことが本当に嬉しいです!
音響やカメラワーク、視線のひとつひとつまで、西山監督の研ぎ澄まされたこだわりをぜひ劇場で体験してください。

■松崎健夫(映画評論家)

地方都市で映画を作る仲間がいなかったと語る西山将貴監督は、製作・監督・脚本・撮影・編集などをマルチに兼任しながら、日本の自主映画には珍しいホラーやSFといった「ジャンル映画」をノートパソコンひとつで製作してきた。サム・ライミやフェデ・アルバレスと符合するその経歴は、彼の望外の躍進を予感させるものだ。

【作品情報】
インビジブルハーフ

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