ある年の7月下旬、家族4人で海水浴へ出かけたときのことです。当時2歳だった下の子と私は浜辺で遊び、夫と小学生の上の子は海へ。強い日差しの中だったため、私は子どもたちに何度も「水分をとってね」と声をかけていました。
シャワー中、体に異変が…
ひとしきり遊んだあと、夫と上の子、私と下の子に分かれてシャワー室へ向かいました。砂まみれになった下の子を洗っていると、次第に気分が悪くなってきました。
「少し日に当たりすぎたかな……」そう思いながら、なんとか子どもと自分の着替えを済ませました。しかし、シャワー室から外へ出た瞬間、突然目の前が真っ暗になり、私はその場に座り込んでしまったのです。
ママも一緒に水分補給
意識がぼんやりする中でも、幸い下の子の手を離さずに済みました。ほどなくして合流した夫が私の異変に気づき、涼しい場所へ移動。スポーツドリンクを少しずつ飲み、体を冷やしながら休むと、次第に体調は落ち着いていきました。
暑さの中で長時間過ごし、水分補給もできていなかったことから、熱中症のような症状が出たのだと思います。子どもたちには水分補給を繰り返し促していたのに、自分のことは完全に後回しにしていました。
一歩間違えれば私自身だけでなく、そばにいた下の子まで危険な目に遭わせていたかもしれません。それ以来、夏の外出時には、子どもに飲ませるタイミングで私も一緒に水分をとるようになりました。今では家族からも「ママも飲んで」と声をかけてもらっています。
◇◇◇
暑い日の外出では、こまめな水分補給や休憩を心がけていても、体調が急に変わることがあります。もし熱中症が疑われる症状が出たら、まずは涼しい場所へ移動し、衣服をゆるめて、首元や脇の下、足の付け根などを冷やしましょう。
水分がとれる状態であれば、経口補水液やスポーツドリンクなどを少しずつ飲むことも大切です。一方で、意識がぼんやりしている、自力で水分をとれない、症状がよくならないといった場合は、迷わず救急車を呼ぶなど早めの対応が必要です。
子どもの体調には気を配っていても、保護者自身の水分補給や休憩は後回しになりがちです。子どもを守るためにも、大人が無理をしないことはとても大切。夏のレジャーでは、飲み物や冷却グッズを準備し、日陰や涼しい場所で早めに休むよう心がけたいですね。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修:松井 潔 先生(小児科医)
著者:鳥飼 さわこ/40代女性/11歳と15歳の姉妹の母。読書とお笑いと日本のドラマが大好き。
イラスト:ほや助
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)
監修者:医師 医療法人産育会 堀病院 松井 潔 先生 愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等、同総合診療科部長を経て現在、医療法人産育会 堀病院にて新生児診療に従事。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医。
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