7月29日(水) 4:30
日本マクドナルドホールディングスの株を、100株(約75万円分)を1年以上継続保有すると、毎年6月末と12月末の年2回、株主優待券が送られてきます。株主優待券1冊には、「バーガー類」「サイドメニュー」「ドリンク」の無料引換券がそれぞれ6枚ずつ入っており、年間で合計12セット分が無料で利用できます。
この優待券の魅力は、一部選べない製品はありますが、「価格にかかわらず好きな対象メニューと引き換えられる」点です。期間限定の高価格帯バーガーやLサイズのポテト、フロート系ドリンクなどを選んで活用すれば、1冊あたりの価値は約8000円相当、年2冊で約1万6000円分の価値があることになります。
この金額を投資額の約75万円で割ると、優待利回りは約2.1%です。さらに、マクドナルドでは、優待とは別に2025年度に年間約5600円(100株・税引前目安)の配当金を支払っているため、優待と配当を合わせた総合利回りは約2.9%となり、現在の預貯金金利と比較すると十分魅力的な水準といえます。
総合利回りが約2.9%と聞くと、「それほど大きなメリットではない」と感じるかもしれませんが、株主優待の価値は数字だけでは測れません。
例えば、休日の昼食に家族で外食すると数千円の出費になることも珍しくないですが、優待券があれば費用を気にせずに食べられるだけでなく、「今日は株主優待で食べられた」という満足感に、金額以上の価値を感じる人も多いでしょう。
また、家族全員がマクドナルドを利用する機会が多いのであれば、「これからも良い商品やサービスを提供し続けてほしい」といった気持ちで企業を応援できるのも、株主ならではの魅力です。
このように、株主優待や配当だけでなく、「企業を応援する楽しみ」も個別株投資ならではのメリットといえます。
一方、投資として考える場合、冷静な判断は欠かせません。中でも注意したいのが、「機会損失」のリスクです。
マクドナルド株に投じた約75万円は、株を保有している間はほかの投資に使えません。同じ金額を、利回り5%が期待できる全世界株式などのインデックスファンドで長期運用した場合、将来的により大きな資産形成につながる可能性があります。
マクドナルドは、株主資本配当率の目標値を3%とし、適正な利益還元を安定的かつ継続的に実施することを基本方針としています。
そのため、株価が短期間で大幅に上昇することは期待しにくく、優待を受け取り続けても資産そのものが大きく増えるとは限りません。実際に過去数年間の株価チャートでも、急激な乱高下ではなく、比較的緩やかな値動きが続いています。
また、将来的には、業績悪化などによって株主優待制度が変更・廃止されたり、株価が下落して含み損を抱えたりする可能性はあります。長期的に安定しているとはいえ、絶対に利益を生み続けるわけではない点は頭に入れておいてください。
マクドナルドの株主優待は、単価の高いメニューを選んで活用すれば年間約1万6000円相当の価値があり、配当金を含めた総合利回りは約2.9%です。一概に「損」だとはいえず、企業を応援するといった株主ならではの価値も得られます。
一方、約75万円という資金を純粋に資産形成のために運用するのであれば、分散投資ができるインデックスファンドなどの投資信託のほうが適している場合もあります。
株主優待を楽しみながら企業を応援したいのか、それとも資産を効率的に増やしたいのか。自身の投資目的と、余剰資金のバランスを踏まえた判断が大切です。
日本マクドナルドホールディングス株式会社 投資家の皆様へ 株主優待・配当金
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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