「ローマ環状線、めぐりゆく人生たち」「海は燃えているイタリア最南端の小さな島」などのドキュメンタリー作品で国際的に高く評価される名匠ジャンフランコ・ロージが、第82回ベネチア国際映画祭審査員特別賞を受賞した最新作「ポンペイ、雲の下に生きる」が10月2日公開される。ポスター、予告編が披露された。
西暦79年、ヴェスヴィオ山の噴火によって消えた古代ローマの都市ポンペイ。一昼夜にして火山灰の下に没し、繁栄した街の姿がそのまま残された。埋没した遺跡は長く続く発掘や盗掘によって、元の姿を留めていない。ふもとにはナポリの街が広がり、垂れ込める雲の下、人々の営みが今も続く。消防署に届く電話。子供たちの勉強をみるおじさん。船からウクライナ産の小麦をおろすシリア人青年。遺跡発掘にあたる東大チーム。博物館の暗闇には女神の彫像が浮かび上がる。ドキュメンタリーの名匠が、3年半をこの街で過ごし、出会った人々と紡ぐ物語と火山の街の2000年にわたる歴史と現在、そして未来への希望を美しいモノクローム映像で映し出す。
予告編は、フランスの詩人・小説家、ジャン・コクトーによる「ヴェスヴィオ山は世界中の雲を作る」という、まさに本作を象徴する言葉に導かれ、幕を開ける。ポスタービジュアルと同様に世界遺産・ポンペイとナポリの歴史を感じさせる風景、そしてこの地でつつましく生きる人々の姿が心に刻まれ、ロージ監督自らカメラを回したモノクローム映像が圧倒的な美しさでスクリーンに映し出される。火山の街に縁のある人々、へリコプターから眼下に広がるナポリの街並みと遠くに霞むヴェスヴィオ山に導かれるように、「壮大な歴史と人々のつつましい暮らし。喜び、悲しみ、夢――愛おしき人生がめぐり逢う」という本作のテーマを表すナレーションが耳に響き、「また来週」と声をかけ合う子供たちの姿が未来への希望を感じさせる。
10月2日から、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開。
【作品情報】
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ポンペイ、雲の下に生きる
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【動画】「ポンペイ、雲の下に生きる」予告編
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