「ペコロスの母に会いに行く」(森崎東監督)のプロデュースで知られる村岡克彦氏が手がける新作「OKAERI My Dear Fool」の製作が決定した。「HAKUSHI PROJECT」「イソップの思うツボ」の浅沼直也がメガホンをとり、高間賢治(「それいけ!ゲートボールさくら組」)が撮影監督を務める今作のクラウドファンディング(https://motion-gallery.net/projects/okaeri-movie)が、Motion Galleryで8月1日からスタートすることも発表された。
今作の主人公は、認知症のおじいちゃんとイランから来日し家族と離ればなれになってしまった少女ユニ。村岡氏によれば、当初はおじいちゃんだけを主人公にした設定だったそうだが、脚本開発を進めるなかで「もっと多くの人の心へ届く映画にしたい」という思いが芽生えたことで、イランからやってきた少女ユニを登場させることにしたという。
一見、何の接点もない2人だが、どちらも「帰る場所」を探しているという共通点がある。「OKAERI」というタイトルには、「帰る場所があること」「誰かが待っていてくれること」がいかに幸せか……という思いが込められていると、村岡氏は語る。映画では、言葉も文化も違う2人が「おかえり」という言葉の意味を探しながら旅を続けるさまを描く。
脚本は村岡氏、浅沼監督、イラン出身のサヘル・ローズ氏が何度となく意見交換を重ねながら執筆。ユニというキャラクターには、ローズ氏が幼少期に経験した出来事や日本で出会った人々の優しさ、その時に感じた思いが反映されている。「名前も知らない誰かが差し伸べてくれた手」「見返りを求めない優しさ」の積み重ねが、ひとりの少女を支えてきたという真実に迫る。
また、副題である「My Dear Fool」の意味は、「愛すべき愚か者」。「損をすると分かっていても人を助ける人」「夢を笑われても諦めない人」「誰かを愛するあまり、不器用に生きる人」たちへのラブレターでもあるという。
なお、今作には東放学園映画アニメCG専門学校の蒲田直樹校長がアソシエイトプロデューサーとして参加する。同校の全面協力のもと製作されるといい、学生たちもプロの映画スタッフとともに企画から完成まで携わる。現場で悩み、考え、失敗するという「教室では学べない」経験を通して、未来の映画人を育てるという試みにも取り組んでいく。
村岡プロデューサーのコメント全文は、以下の通り。
映画は世界を変えることはできないかもしれません。
戦争を止めることもできないかもしれません。
それでも、一人の心を動かすことはできます。
家族に「おかえり」と声を掛けたくなる。
誰かを少しだけ思いやりたくなる。
そんな小さな変化こそが、映画の持つ力だと信じています。
「OKAERI My Dear Fool」は、多くの方々と一緒に育てていく映画です。
この作品が、誰かにとって「帰る場所」を思い出すきっかけになれば、これ以上の喜びはありません。
【作品情報】
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