7月27日(月) 5:00
有効期限が過ぎて失効してしまった電子マネーの残高は、原則として払戻しを受けられません。
電子マネーやギフト券、プリペイドカードなど、あらかじめお金を支払い、買い物の際に決済する仕組みは「前払式支払手段」と呼ばれます。
独立行政法人国民生活センターによれば、このうち、有効期限が6ヶ月を超えているなど一定の要件を満たすものは、「資金決済に関する法律」(資金決済法)の適用を受けます。この法律では、電子マネーの発行事業者が独自に有効期限を設定することを認めています。
そのため、たとえ残高が2万円や5万円といった高額であっても、有効期限を過ぎると、利用規約に基づき利用権が失われることがあるのです。
「キャンペーンなどで無料でもらったポイントなら諦めがつくけれど、自分が現金で2万円をチャージした分なのだから返金してほしい」と考えるのは当然の心理かもしれません。しかし、電子マネーの期限切れ後の扱いは、チャージ手段そのものよりも、サービスの利用規約や発行条件などによって決まります。
利用者が電子マネーを購入したり現金をチャージしたりした時点で、通常は事業者との間で「利用規約(約款)」に同意したことになります。この利用規約の中に「有効期限が切れた残高は失効し、原則として払い戻しを行わない」という旨の規定が明記されている場合、基本的にそのルールに従わなければなりません。
有効期限の起算日や適用条件はサービスごとに異なるため、電子マネーを利用する際は、最後に利用した日から何年間有効なのか、あるいはチャージした日から何ヶ月で切れるのかといった個別の規約を必ず確認しておく必要があります。
原則として返金されない電子マネーの残高ですが、例外として法律に基づいた返金(払戻し)が義務付けられるケースがあります。例えば、電子マネーの発行事業者がそのサービス自体を終了(発行業務を廃止)する場合などです。
資金決済法では、発行業務の全部または一部を廃止した場合など、法定の要件に当たるときは、利用者の残高を払い戻さなければならないと定めています。この場合、発行者は公告等の手続きを行ったうえで、一定期間内に申し出た利用者に対し、法令に従って払戻しを行います。
サービス終了や事業者に関する重要なお知らせが公表される場合もあるため、最新の情報を適宜確認するよう心掛けましょう。
今回のケースのように、せっかくチャージしたお金を無駄にしないためには、日頃からの管理と意識付けが何よりも重要になります。電子マネーの種類によって「最後の利用から2年間」や「チャージから5年間」など有効期限のルールは大きく異なるため、まずは自分が持っている電子マネーの規約を整理することをおすすめします。
キャッシュレス決済は便利な一方で、現金とは違って有効期限や利用条件が設けられている場合があります。残高や有効期限を定期的に確認しながら、上手に活用することが大切です。
独立行政法人国民生活センター 電子マネーを使おうとしたら、有効期限切れで使えなくなった!
e-Govポータル法令検索 資金決済に関する法律(平成二十一年法律第五十九号) 第二十条 (保有者に対する前払式支払手段の払戻し)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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