長女を出産してから5年ほどたったころのことです。ある日ふと鏡を見た私は、自分の髪の変化に違和感を覚えました。分け目の地肌が以前より目立っている気がしたのです。最初は「気のせいかな」と思っていましたが、よく見ると周囲の髪も全体的に薄くなっているように感じ、私は大きなショックを受けました。【医師解説あり】
「まだ30代なのに…」薄毛にショック
当時、私はまだ30代前半でした。
「産後の抜け毛かな」と思いながらも不安が消えず、私は薄毛の相談もできる皮膚科を受診することにしました。
すると、そこで思いも寄らない診断名を告げられたのです。
原因は髪ではなかった
血液検査を受けた結果、私は
甲状腺機能低下症
(こうじょうせんきのうていかしょう/甲状腺ホルモンの分泌が低下し、体の代謝が落ちることで、疲れやむくみなどが見られる病気)だとわかりました。
突然の診断に驚きましたが、説明を聞きながら「そういえば……」と思い当たる症状が次々浮かんできたのです。
疲れやすい、むくみやすい、太りやすい、寒がりになった――。
どれも以前から感じていたことばかりでした。
「産後だから」で片付けていた私
ただ当時の私は、それらを深刻に考えていませんでした。
「産後だからかな」
「30代に入ったし仕方ないのかも」
「もともと太ったり痩せたりしやすい体質だし」
そんなふうに、自分の中で理由をつけて納得してしまっていたのです。
そのため、症状が病気によるものだとはまったく気付いていませんでした。
治療後に感じた体の変化
治療を始めると、体には少しずつ変化が現れました。
あれほど気になっていたむくみがすっきりし、体も軽く感じるようになったのです。
自分でも驚くほど体調が変わり、「今までずっと無理をしていたんだな」と初めて実感しました。
まとめ
この出来事を通して、「年齢や産後のせい」と決めつけず、体の変化に目を向ける大切さを感じました。
特に、毎日少しずつ現れる不調は、いつものこととして見過ごしてしまいやすいのだと思います。
今では、体重や体調の変化を以前より意識するようになり、「何となくおかしい」をそのままにしない意識につながっています。
医師による解説:甲状腺機能低下症のサイン
疲れやすさやむくみ、体重増加などは、年齢や産後の変化と思われがちです。しかし、背景に病気が隠れている場合もあります。
甲状腺機能低下症とは
甲状腺ホルモンの分泌が低下し、体の働きや代謝が低下する病気です。疲労感、寒がり、むくみ、体重増加、抜け毛など、さまざまな症状が現れることがあります。
抜け毛や薄毛も症状の一つ
甲状腺機能低下症では、抜け毛や髪質の変化が見られる場合があります。ただし、薄毛や髪のボリューム低下には、加齢や産後、生活習慣などさまざまな要因も関係しています。他の体調不良も重なっている場合は、一度医療機関へ相談してみるのもよいでしょう。
「年齢や産後のせい」と決めつけない
症状がゆっくり進行するため、「体質だから」「年齢のせい」と見過ごされることも少なくありません。気になる不調が続く場合は、早めに医療機関へ相談することが大切です。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修:菊池大和先生(医療法人ONEきくち総合診療クリニック理事長・院長)
著者:佐藤ほのか/30代女性・主婦
イラスト:sawawa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年5月)
監修者:医師 医療法人ONEきくち総合診療クリニック理事長・院長 菊池大和先生 地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。
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