ドウェイン・ジョンソン、「モアナと伝説の海」マウイは「亡き祖父からインスパイア」…日本との深いきずなを語る

ドウェイン・ジョンソン

ドウェイン・ジョンソン、「モアナと伝説の海」マウイは「亡き祖父からインスパイア」…日本との深いきずなを語る

7月25日(土) 7:00

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ハリウッドのトップスターとして世界的な人気を誇るドウェイン・ジョンソンが、実写版映画「モアナと伝説の海」のプロモーションのため来日、日本のメディアに向けた記者会見を行った。

映画のプロモーションとしての来日は実に12年ぶりだが、「実はその後も何度も日本には足を運んでいるんです。数年前には(舞台のひとつとして日本が登場した)『スマッシング・マシーン』の撮影があって。その時にも日本に来ていますしね」と明かしたジョンソン。ザ・ロックの愛称で活動していた、WWEのスター時代を振り返り、「もしかしたらご存じない方もいらっしゃるかもしれませんが、自分が初めて日本に来たのは何年も前、2000年代初頭にプロレスラーをしていた頃でした。日本中をツアーで回り、各地でプロレスの試合をしていたんです。だから日本に戻ってくるのはいつだってすばらしい体験」だと明かす。

そんな彼が、海と風をつかさどる半神半人マウイという役柄を演じるのは、2本のアニメーション版に続き、今回が3度目となる。本作では出演者であると同時に、プロデューサーも兼任するなど、思い入れの強さもひとしおだが、そんな太平洋諸島の文化に深く根付いたこのキャラクターについて、「マウイというキャラクターは、今は亡き私の祖父、(伝説のサモア系レスラー)“ハイチーフ”ピーター・メイビアにインスパイアされています。彼は巨漢でタトゥーがあり、強烈なカリスマ性を持つ人でした。だから、このキャラクターには自分と深い繋がりがあるんです」と語るジョンソン。さらに「祖父はすでにこの世を去っていますが、そうした家族とこれほど深く結びついたキャラクターを演じる機会なんて、今後あるかどうかわかりませんからね」と語るや、自身のスマートフォンを取り出し、祖父の写真を会場の記者たちに披露した。

「確か彼は60年代から70年代にかけて、アントニオ猪木さんの会社で日本ツアーをしていたんだと思います。だから自分自身も、祖父が戦った日本と同じアリーナでプロレスをするという特権に恵まれたように思います」と日本とのつながりについて語るジョンソン。「祖父はみんなに愛され、リスペクトされる存在でした。だからこそ、その名を汚すことのないよう、感謝と愛、そして喜びを持ってこの役にアプローチしました」と語ると、「ただ祖父は頑固なところもあって。体調が悪くても自分はタフだからと言って、医者に行かないような人でした。だからこそ彼が亡くなったことで逆に生きること、充実した人生を送ること、そして自分の体を労わることの大切さを意識させられた気がします。もう少し年がいっていれば、僕も祖父に向かって病院に行った方がいいよ、と言えたんだけれども、当時はまだ10歳だったんでね……」と残念そうに振り返った。

本作は、リン=マニュエル・ミランダらが手がけた楽曲の数々が話題を集めているが、ジョンソンも劇中で「You're Welcome」(俺のおかげさ)などの楽曲で歌声を披露してきた。「これまで『ジュマンジ』や『ワイルド・スピード』などいろんな映画に出てきたけど、歌っていたわけじゃないですからね。しかもこの作品では『You're Welcome』というみんなに愛された曲を歌わなければならなかった。これは非常に“ウェルカムな挑戦”として、自分としては楽しくやらせてもらいましたけどね。そしてなんといってもリン=マニュエル・ミランダが、非常に明確にストーリーテリングと結びついた歌詞を音楽に載せてくれたため、それを頼りに歌うことができたということが大きかった」と謝辞を述べるひと幕もあった。

今回、3万2000人を超えるオーディションから主人公モアナ役に抜擢されたのが、オーストラリア出身の17歳、キャサリン・ランガイアだ。オーディションを担当していたトーマス・ケイル監督からは「モアナを見つけたかもしれない。彼女には“言葉にできない何か”がある」と報告を受けたとのことで、「彼女は数々の映画賞にノミネートされてきたようなベテランではないわけです。それなのに映画初出演でこれほどの大作に飛び込むという彼女の姿は、まさにサンゴ礁を越えて大海原へ向かうモアナの挑戦そのものでした」と語るジョンソン。「僕にも3人の娘がいるので、彼女を自分の娘のように思っていました。だからといって、現場で甘やかしたり手加減したりするつもりはありませんでしたが、彼女は見事にその挑戦を受けて立ち向かってくれましたし、ケミストリーを生み出してくれました」と振り返る。

会見の途中、「皆さんに見せたいものがあるんだ」と語りながら、スマートフォンを取り出したジョンソンは、ハワイの自宅に建設しているというプライベートジムの写真を記者たちに披露した。

「このジムは宮本武蔵の『五輪書』にインスパイアされたものなんです」と語るジョンソン。ジムの床には、筆で描かれた一筆書きの円(禅における円相と呼ばれる書画)がデザインされているそうで、「この輪の中に空いている部分があるんですが、これは“未完成”、完璧でないものの美しさを現しているんです。自分もトレーニングをする時は(武蔵が「五輪書」で提唱した)“無心で”ということを念じながら行っています」と語るなど、この日は終始、日本へのリスペクトと親近感を語り続けていたジョンソンだった。

映画「モアナと伝説の海」は7月31日より全国公開。

【作品情報】
モアナと伝説の海

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