ディズニーが全社で数百人規模の人員削減に踏み切ったと、米バラエティが報じている。映画スタジオ部門では、その大半をピクサー・アニメーション・スタジオが占めるという。
削減の対象になったのは、スポーツ専門チャンネルのESPN、テレビ部門のディズニー・エンターテインメント・テレビジョン、そして映画スタジオ部門だと、ディズニーの広報担当者が認めている。テレビ部門ではナショナル ジオグラフィックへの影響が最も大きい。対象となった社員には、7月21日の朝に通知されたという。
ピクサーは、いま公開中の「トイ・ストーリー5」が世界累計興収10億ドルに迫り、シリーズで最高の数字になる見通しだ。その最中でのリストラとなる。
ただしピクサーは、続編が好調な一方で、新しいオリジナル作品を当てることに苦戦してきたと、米バラエティは分析している。今春公開の「私がビーバーになる時」は出だしこそ好調だったものの、過去のピクサー作品の水準には届かなかった。その背景には、コロナ禍で「ソウルフル・ワールド」「あの夏のルカ」「私ときどきレッサーパンダ」が劇場を経ずディズニープラスで配信されたことがあり、観客がピクサー作品を自宅で観るものだと受け止めるようになったと、経営陣はみているという。
ディズニーは今年4月にも、映画スタジオやテレビ、ESPN、技術部門などのマーケティング業務で約1000人を削減している。3月に就任したジョシュ・ダマロCEOは当時、社内向けのメモでこう説明していた。
「ここ数カ月、私たちは社内のさまざまな部署で業務を効率化する方法を探ってきた。ファンがディズニーに期待する世界最高水準の創造性と革新を届け続けるためだ。動きの速い業界にいる以上、明日の需要に応えられる、より機動的で技術を生かした組織のあり方を、絶えず問い直す必要がある」
「トイ・ストーリー5」は全国公開中。
【作品情報】
・
トイ・ストーリー5
【関連記事】
・
ディズニー前会長、「007」買収&アップルとの合併&Twitter買収を狙っていたと明かす
・
ディズニー前CEO、ベンチャーファンドに復帰
・
ディズニー元CEOボブ・アイガー、Disney+は「人員倍増」Netflixの功績、人種差別問題にも言及
写真:AP/アフロ