7月23日(木) 22:30
車検費用は、大きく「法定費用」と「点検・整備費用」に分かれます。法定費用には、自動車重量税、自賠責保険料、検査手数料などが含まれます。これらは原則として、ディーラーでも整備工場でも大きく変わりません。依頼先によって差が出やすいのは、点検料や作業工賃、交換部品の代金です。
そのため、合計額が15万円というだけでは、高いか安いかを判断できません。見積もりにタイヤやバッテリー、ブレーキ部品などの交換が含まれていれば、妥当な金額になることもあります。一方、交換を急ぐ必要がない部品まで見積もりに入っている可能性もあるでしょう。
そのため、見積書を確認する際は、金額だけで判断せず、「車検に通すために必要な整備」と「故障を防ぐために勧められた整備」を分けて説明してもらいましょう。必要性や交換時期を確認したうえで、今回交換する部品と次回に回す部品を整理すれば、安心感を保ちながら費用も調整しやすくなります。
車検は、必ずディーラーに依頼しなければならないものではありません。国の認証を受けた「認証工場」や「指定工場」でも、専門的な点検や整備を受けられます。認証工場は、自動車の分解を伴う特定整備を行える工場です。
一方、指定工場は、整備に加えて工場内で車検の検査まで行えるため、「民間車検場」とも呼ばれています。いずれも、一定の設備や技術に関する基準を満たしています。
ただし、車検に合格したからといって、その後の安全が保証されるわけではありません。
国土交通省も、車検は検査時点で安全・環境基準に適合しているかを確認するものであり、有効期間中の安全性を保証するものではないと説明しています。車検の依頼先を選ぶうえで重要なのは、店舗の種類や知名度ではなく、必要な点検と整備が適切に行われるかどうかです。
そのため、ディーラー以外を選ぶ場合も、認証工場または指定工場であるかどうかだけで判断するのではなく、整備内容を分かりやすく説明してくれるか、整備後の保証が用意されているかまで確認することが大切です。
ディーラー車検には、そのメーカーの車種に詳しい整備担当者へ相談しやすいという利点があります。購入して間もない車や、メーカー保証の期間中にある車、電子制御装置を多く搭載した車では、ディーラーに任せる安心感を得やすいでしょう。
また、点検履歴を同じ店舗で管理したい人や、不具合が起きた際の窓口を一つにまとめたい人にも向いています。夫が主張する「安心料」には、こうした対応や利便性も含まれていると考えられます。
一方、年式が古くメーカー保証が切れている車や、普段から信頼できる整備工場を利用している場合は、ディーラー以外も有力な選択肢です。また、部品についてもメーカー純正品だけでなく、品質に問題のない社外品や再生部品を選べる場合があり、費用を抑えられる可能性があります。
このように、ディーラー以外を選ぶ場合でも、費用だけでなく、整備実績や説明の分かりやすさ、保証内容まで確認すれば、安心して依頼先を選びやすくなるでしょう。
ディーラー車検は、メーカー車種に詳しい整備や手厚い対応を受けやすい一方、費用が高くなる傾向があります。ただし、認証工場や指定工場でも適切な点検や整備は受けられます。
車検の依頼先を選ぶうえでは、総額だけでなく、交換部品や保証、整備内容まで比較することが大切です。複数の見積もりを取り、夫婦で納得できる価格と安心のバランスを見つけましょう。
国土交通省 自動車整備工場には認証工場と指定工場があります。その違いは?
国土交通省 自動車 点検・整備
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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