【漫画】本編を読む
アゴ山(@agoyama.okane)さんは、自身の体験をもとにした『カサンドラ症候群になって離婚をするまでの話』をブログで公開し、大きな反響を呼んでいる。本作は、結婚後に夫の発達障害がわかり、10年間の結婚生活を経て離婚を決意するまでの心の軌跡を描いた実話だ。今回は1~6話を紹介するとともに、当時の結婚生活について話を聞いた。
■幸せだったはずの結婚生活
夫婦関係の中でコミュニケーションがうまく取れず、関係を維持しようと努力を重ねた結果、心身に不調をきたす状態は「カサンドラ症候群」と呼ばれる。片頭痛や疲労感、自己肯定感の低下などを伴うことがあるとされている。
主人公・アコは、人とは少し感覚が違うものの、真面目で誠実なユーマにひかれて結婚する。頼めば家事や買い物も快く引き受けてくれる姿に、「本当にすてきな人を選んだ」と感じていた。しかし結婚から10年後、2人は離婚という決断を迎える。優しく文句も言わない夫と暮らしているはずなのに、アコの胸には少しずつ息苦しさと孤独が積み重なっていった——。
■10年越しに気付いた違和感
結婚生活を振り返る中で、アコは「ユーマの笑顔を見たことがない」という事実に気付く。当時は個性だと思っていた違和感も、夫の特性を知ったことで初めて意味がつながった。また、会話がかみ合わないことや、友人との食事、家族との顔合わせで気を遣い続けていた出来事も、後になって思い返すと一つひとつ納得できる出来事だったという。
■「家族なのに…」一緒に暮らしていても感じた孤独
結婚生活についてアゴ山さんは、「子どもが生まれてから、心が通じないなと段々気が付きました。手伝いなどの物理的なものではなく、子どもの気持ちや子育てでの相談事が伝えても伝わらなかったことが悲しかったです。悩み事もいくら話しても話しても伝わらない…。宇宙人と話しているような気持ちで、家族なのに孤独感がたくさんでそれがとてもつらかったです」と振り返る。
また、夫の発達障害を知った時期については、「結婚後に分かりました。子供の発達障害を調べているうちにまさか夫も…?という流れで気が付いたのですが、それまで大人にも発達障害があるということをほぼ知らず、盲点だった気がします。『もっと早くに知れたのなら当時はあそこまで苦しまなかったのかな…?』と思いました」と語った。
体験を率直に描いた本作は、同じような悩みを抱える人にとって、自分自身や家族を見つめ直すきっかけにもなっている。
■取材協力:アゴ山(@longagoyama)
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