「パラサイト 半地下の家族」のポン・ジュノ監督が初めて手がける長編アニメーション「Ally(原題)」が、世界各国で公開されることになったと、米バラエティが報じている。日本ではビターズ・エンドが配給するという。
イタリア、ドイツ、スペイン、オーストラリアなど各国の配給会社が相次いで購入し、香港とマカオでの公開も決まった。日本を担当するビターズ・エンドは、濱口竜介監督の「急に具合が悪くなる」など、作家性の強い作品を選んで届けてきた配給会社だ。
ポン・ジュノ監督は「殺人の追憶」「グエムル漢江の怪物」などで知られ、2019年の「パラサイト 半地下の家族」でカンヌ国際映画祭のパルムドールを受賞。アカデミー賞でも、外国語映画として初めて作品賞を制した。直近作はロバート・パティンソン主演の「ミッキー17」で、全編アニメーションの映画を手がけるのは今回が初めてとなる。
物語の主人公は、南太平洋の未知の深海に暮らす、子ブタのような姿の愛らしいイカだ。いつか太陽を見て、野生動物ドキュメンタリーのスターになることを夢見ている。だが謎の航空機が海に沈んだことで、穏やかだった世界は突如として危機にさらされる。友情と勇気をテーマに、人間と深海の生き物たちの出会いが双方の世界を変えていく様子を描くという。
制作陣は12カ国から集まった。アニメーション監修を「トイ・ストーリー4」「インサイド・ヘッド」のキム・ジェヒョンが務め、「ニモーナ」を手がけたDNEGも3DCGアニメーションで参加する。制作を統括するのは韓国のバルンソンC&Cで、CJ ENMとフランスのパテが製作費を出資している。北米配給は、「パラサイト 半地下の家族」を全米で公開したNeonが今年5月に獲得していた。
英語版で声を担当するのは、ブラッドリー・クーパー、デイブ・バウティスタ、フィン・ウルフハード、アヨ・エデビリ、レイチェル・ハウスら。ドイツの巨匠ベルナー・ヘルツォーク監督も名を連ねている。主人公の声はアレックス・ジェイン・ゴーが務める。
制作は現在も進んでおり、2027年に世界各国で公開される予定だ。
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Photo by Stephane Cardinale - Corbis/Corbis via Getty Images