7月22日(水) 22:30
車検費用には、自動車重量税、自賠責保険料、検査手数料などの法定費用と、点検・整備にかかる費用が含まれます。法定費用は、依頼先を変えても大幅には下がりません。費用に差が出やすいのは、部品代や整備工賃です。
10年乗った車では、タイヤやバッテリー、ブレーキ部品などの交換が重なり、見積額が20万円になることがあります。ただし、すべての作業が車検を通すために必要とはかぎらず、故障を防ぐために早めの交換を勧める予防整備が含まれている場合もあります。
見積もりの内容を確認する際は、車検に必要な作業と今後に備えた推奨作業を分けてもらいましょう。例えば、タイヤの溝が基準を満たしていなければ交換が必要ですが、まだ使えるバッテリーの交換は時期を延ばせる可能性があります。どの作業が今回必要なのかを一つずつ確認すれば、整備内容を納得したうえで費用を判断しやすくなります。
修理と買い替えを比べるときは、今回の支払いだけでなく、今後2~3年間の総支出を考えます。例えば、20万円で車検を通し、その後2年間を大きな修理なしで乗れた場合、車検費用は1年あたり10万円です。現在の車にローンがない場合は、買い替えるより出費を抑えられる可能性があります。
一方、買い替える場合は車両代に加え、税金や登録費用、任意保険の変更費用なども必要です。燃費のよい車に買い替えれば、ガソリン代を抑えられる可能性はあるものの、購入時にはまとまった費用が必要です。そのため、燃料費が安くなるという理由だけで買い替えを決めるのではなく、購入費用を含めた総額で比較することが大切です。
今の車に乗り続ける場合と買い替える場合の費用を比べる際は、それぞれにかかる支出を同じ期間で整理することが大切です。今の車に乗り続ける場合は、「車検費用+予想修理費+燃料費」を計算します。
一方、買い替える場合は「購入時の負担+維持費-現在の車の売却額」を確認しましょう。そのうえで、毎月の支払額だけを見るのではなく、数年間に支払う合計額を比べると、どちらの負担が大きいか判断しやすくなります。
車は10年経過したという理由だけで、すぐに買い替える必要はありません。国内では車を長く使用する傾向があり、年数だけで車の寿命を判断するのは難しいためです。
ただし、エンジンや変速機、エアコンなどに不具合があり、近いうちに高額な修理が予想される場合は買い替えを検討したほうがよいでしょう。今回20万円を支払っても、その直後に数十万円の修理が必要になる可能性があるからです。
また、故障が増えている場合や、走行中の異音、オイル漏れなどがある場合も注意が必要です。そのまま乗り続けるのではなく、今後交換が必要になりそうな部品と費用を整備担当者に確認しましょう。さらに、自動ブレーキなどの安全装備を重視したい場合や、家族が増えて車の広さが足りない場合は、費用以外の面でも買い替える価値があります。
一方、交換内容がタイヤやブレーキパッドなどの消耗品中心で、エンジンや車体の状態がよい場合は、修理して乗り続ける選択も十分に考えられます。
車検費用が20万円だからといって、買い替えが必ず得になるわけではありません。修理と買い替えのどちらが適しているか判断するために、見積もりを必須作業と推奨作業に分け、今後発生しそうな修理費を確認しましょう。
また、ディーラー以外の整備工場や車検専門店からも見積もりを取ると、整備内容と価格が妥当か判断しやすくなります。同時に、現在の車の査定額も調べておけば、売却した場合に買い替え費用をどの程度抑えられるか把握できるでしょう。
今の車にあと何年乗りたいかを決め、修理後の維持費と買い替え後の総支出を比べることが、後悔を防ぐ近道です。ディーラーの提案だけで決断せず、複数の見積もりと車の状態を基に、自分の家計に合った選択をしましょう。
国土交通省 車検時の費用の内訳ご存じですか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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