働き始めたばかりのころ、私物に傷が付いていることが何度もありました。おかしいなと思っていましたが、当時の私は深刻には受け止めていませんでした。けれど、友人に見てもらったことで、それが思いも寄らない意味を持っていたと知ったのです。
何度も破れる私物を不思議に思いながら
当時働いていた職場で、服や靴、バッグなどの私物が、破れたり傷んだりすることが続いていました。それは1年以上にわたっていたのですが、当時20歳前後だった私は、なぜそんなことが起きるのかわかりませんでした。
私は被服科の学校を卒業していたこともあり、縫い物は得意でした。そのため、服が破れていても、そのたびに自分で縫って着ていたのです。
友人に見せて、ようやく異変に気付いて
友人にその話をしたとき、「服を見せて」と言われました。そこで、切られていたコートやスカートを見せると、友人はすぐに
「これ、やられてるよ」
と気付いてくれたのです。
私はそのとき初めて、自分の身に起きていたことの異様さを知りました。ただ破れたわけではなく、職場で嫌われていたようで誰かによって切られていたのだとわかった瞬間、ようやく事の深刻さを理解したのを覚えています。
気付かなかった自分を振り返って
結局、犯人はわかりませんでした。それでも、ずっと気付かずにいた自分の鈍感さには、今思い返しても思わず笑ってしまいます。もちろん、決して笑って済ませられることではありません。
けれど、あのころの私はそれほど深刻に考えず、ただ黙々と服を縫って着ていました。そんな自分を振り返ると、縫い物が得意で本当によかったと、妙なところでそう思ってしまうのです。
まとめ
嫌がらせを受けていても、当事者がそれをすぐに深刻なことだと受け止められないこともあるのだと感じました。自分ひとりでは「おかしいな」という違和感で止まってしまうことでも、第三者に客観的に見てもらうことで、ようやく事態の深刻さに気付くこともあるのだと実感しました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:桜井るか/40代女性・主婦
イラスト:はせがわじゅん
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年5月)
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