デビッド・リンチ監督が手がけた1984年の映画「デューン 砂の惑星」について、その制作の舞台裏を伝える資料一式が売りに出されたと、米デッドラインが報じた。英国の老舗古書店ピーター・ハリントンが、3万7000ドル(約600万円)で売り出したものだ。
「デューン 砂の惑星」は、フランク・ハーバートのSF小説を、カイル・マクラクラン主演で映画化した作品だ。1984年の公開時は興行的に大きくつまずき、リンチ監督自身も、スタジオの意向に振り回されて思うように仕上げられなかったとして、長く距離を置いてきた。それでも近年は、その異様な映像世界がカルト的な人気を集めている。
売りに出されたのは、この映画の美術にたずさわったイラストレーター、ロン・ミラーが個人で保管してきたコレクションだ。写真のスライドやフィルムのネガに加え、砂の惑星の怪物や宇宙船、皇帝の宮殿などを初めて形にした準備段階のイラストなど、数百点で構成されている。その多くは、撮影が行われたメキシコシティの撮影所で記録されたものだ。なかには、撮影初日にスタッフが並んだ集合写真や、机に向かって考え込むリンチ監督の素顔をとらえた1枚も含まれる。
リンチ監督は、2025年1月に78歳で死去した。同年6月には、監督の遺品や映画関連の品々およそ450点が競売にかけられ、約425万ドル(現在のレートで約6億9000万円)を集めている。一方、かつて「映像化は不可能」とまで言われた同じ原作は、ドゥニ・ビルヌーヴ監督が「DUNE デューン 砂の惑星」(2021)と「デューン 砂の惑星 PART2」(24)として映画化し、いずれも高い評価と大きな興行成績を手にした。3部作の完結編は、26年12月に公開が予定されている。
コレクションの一部は、ニューヨークとロンドンのギャラリーで公開されており、全体はオンラインで購入できるという。
【作品情報】
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デューン砂の惑星
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