飛ばない人ほど見てほしい! 岩井明愛は「右ヒザを寄せつつ左ヒザを伸ばす」ことで回転力アップ

インパクトで胸を下に向けて左ヒザを伸ばす岩井明愛(撮影:GettyImages)

飛ばない人ほど見てほしい! 岩井明愛は「右ヒザを寄せつつ左ヒザを伸ばす」ことで回転力アップ

7月18日(土) 12:00

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「アムンディ エビアン選手権」では優勝争いを演じた岩井明愛。圧倒的な飛距離が武器の彼女のスイングをプロコーチ・南秀樹氏が詳細に分析し、アマチュアが参考にしたいポイントを解説してもらった。



【連続比較】右ヒザを左へ寄せた後に左ヒザを伸ばして打つ岩井明愛のドライバースイング


◇◇◇

ダイナミックなスイングが特徴の岩井明愛プロ。アマチュアにも参考になるポイントが多いので、じっくり解説したいと思います。

フットワークを使い、しなやかに、ややフラットな軌道でクラブを振っています。アドレスはやや前傾が浅めで、重心は低め。低い重心と適度なヒザのゆとりによってフットワークを使いやすい構えになっています。一方、浅めの前傾はアップライトな軌道になりやすいのですが、ダウンスイングでは体がボールに近づいています。つまり、アドレスではやや浅めだった前傾が、ダウンスイングではしっかりと深くなり、十分にボールへ力を伝えられていると思います。

フットワークのうまさが際立つのは、切り返しからインパクトにかけての動きです。右から左へ踏み込むと、右ヒザが左ヒザへ寄り、腰の回転をサポート。その結果、滑らかなボディターンにつながっています。インパクト付近では右足がツマ先立ちとなり、カカトが大きく上がっていますが、右ヒザがボール方向へ出過ぎないため、前後左右の軸ブレは見られません。

インパクトからフォローにかけては、左ヒザを伸ばすことで腰の回転をさらにサポートしています。スタートからフィニッシュまで回転を止めずに滑らかにターンしていますが、それを支えているのが左右のフットワークです。この動きは、「インパクトで詰まってしまう」「フォローがうまく取れない」という人にとって、大きなヒントになるでしょう。

インパクト付近で回転が止まり、腕の力だけでクラブをリリースしていては、飛距離も方向性も安定せず、タイミング任せのスイングになってしまいます。そこで取り入れたいのが、インパクト付近で左ヒザを伸ばす動きです。手元が腰の高さまで下りてきたタイミングで左ヒザを伸ばすことで腰が回り、振り抜きが良くなってヘッドスピードアップも期待できます。

左ヒザを伸ばすと「体が伸び上がってミートできなくなりそう」と感じる人は、バックスイングで頭が下がっている可能性があります。頭が下がると、その反動で起き上がりやすくなるからです。少し細かい話ですが、バックスイングで体が伸び上がる人はいても、頭まで起き上がる人はほとんどいません。ギッコンバッタンの動きをイメージすると分かりやすく、体が伸びても頭の位置はキープされる人が多いのです。

そのため、バックスイングでは体とボールの距離が近づかないよう、目線をキープし、ボールとの距離感を保つことが大切です。

さらに、左ヒザを伸ばしても胸の面が地面を向いていれば、前傾が起き上がることはありません。クラブも体の近くを通りやすくなり、飛距離と方向性の向上が期待できます。

■岩井明愛
いわい・あきえ/ 2002年生まれ、埼玉県出身。23、24年と2年連続で年間3勝を挙げて、国内女子ツアー通算6勝。25年「スタンダード・ポートランドクラシック」で米ツアー初勝利を飾っている飛ばし屋。Honda所属。

■解説・南秀樹
みなみ・ひでき/プロゴルファーだった父の影響でゴルフを始め、高校卒業後にティーチングプロ資格を取得。クラブを使うことを主軸とした指導法に定評があり、幼少期から鈴木愛を指導するなど、多くのツアープロをサポートしている。(株)ボディスプラウト所属。


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