スパイダーマンやアベンジャーズを生んだマーベル・コミックが、約90年にわたって本拠地としてきたニューヨークを離れ、カリフォルニア州バーバンクに移ると、米ハリウッド・リポーターが報じた。移転先は、映画を手がけるマーベル・スタジオや、親会社ディズニーが拠点を置く街だ。
マーベルは、スパイダーマンやアベンジャーズ、X-MENといった人気ヒーローを世に送り出してきたアメコミの名門だ。1939年にニューヨークで生まれて以来、ずっと同じ街で出版事業を続けてきた。近年、世界中でヒットを重ねてきたマーベル映画も、いずれもこのアメコミを原作としている。
今回の移転は、その出版部門を映画やブランド事業を束ねるバーバンクの中枢に集約する動きだ。物語の源であるアメコミの現場を、映画をつくるマーベル・スタジオのすぐそばに置く形になる。ケビン・ファイギ社長は、新体制で「これからの90年」のアメコミの歴史を築いていくと、その狙いを語っている。
こうした動きは、マーベルが初めてではない。ライバルのDCコミックは、すでに2015年にニューヨークからバーバンクへ本社を移し、親会社ワーナー・ブラザースの映画部門のそばに拠点を構えている。奇しくも、アメコミの二大出版社がそろって同じ街に集まることになる。
移転にあわせて、経営体制も大きく変わる。約30年にわたって出版部門を率いてきた責任者が退き、映画部門の幹部が出版を含めた事業全体を統括する新しい体制になる。原作づくりの現場が、映画事業の側に引き寄せられていく形だ。
ニューヨークで働く約100人の社員は、来年7月頃までにバーバンクへ移るよう求められているという。
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Photo by Dave Kotinsky/Getty Images for Disney