「ジョン・ウィック」や「ハンガー・ゲーム」で知られるハリウッドの映画会社ライオンズゲートが、複数の欧州企業から買収の関心を寄せられていると、米ロイターが報じた。同社はすでに投資銀行を起用し、寄せられた打診の検討を始めているという。
ライオンズゲートは、大手のスタジオに比べれば規模は小さいものの、人気シリーズの権利を数多く抱えることで知られる。「ジョン・ウィック」「ハンガー・ゲーム」に加え、「トワイライト」シリーズの権利も持つ。株式市場での評価額は約38億ドル(約6150億円)にのぼる。買い手にとっては、こうした作品群を丸ごと手に入れられる点が大きな魅力だとされる。
関心を示しているとされるのは、いずれも欧州のメディア企業だ。ロイターによると、「ビッグ・ブラザー」などの番組で知られるフランス系のバニジャイが買収を検討しているという。ただし同社は、今年まとめた別の買収の統合作業を抱えており、正式な提案は遅れる可能性があるとされる。このほか、英語圏での事業を広げているメディアワンも、関心を寄せているという。
もっとも、交渉がまとまる保証はない。ロイターによれば、ライオンズゲートの株価は同業他社に比べて割高な水準にあり、過去には値段が折り合わず手を引いた買い手もいたという。株主が期待する売却額は高く、買い手がそれに見合う金額を出せるかどうかが焦点となる。
ライオンズゲートとバニジャイは、ロイターの取材にコメントを控えた。メディアワンも、バラエティの取材に応じていない。同社は独立を保つ道を選ぶ可能性もあると、関係者は話している。
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