パラマウントの株主が、同社を率いるデビッド・エリソンCEOと、その父で資産家のラリー・エリソンを相手取り、ワーナーとの統合の差し止めを求めて提訴したと、米バラエティが報じた。米政府の承認を、トランプ大統領との「違法な裏取引」によって得たとして、その責任を問うものだ。
パラマウントとワーナーは、いずれもハリウッドを代表するメジャーで、約1110億ドル(約18兆円)にのぼる同統合には、すでに12の州や米脚本家組合も差し止めを求めている。今回の株主の訴えは、その承認の過程そのものに疑いを向けるものだ。ラリー・エリソンはIT大手オラクルの創業者で、一連の買収を資金面で支えてきた。
訴えによれば、エリソン父子はトランプ大統領に「違法な私的利益」を約束したという。具体的には、トランプ大統領がCNNに対して起こしている訴訟で和解して資金を渡すことや、統合後に、大統領が嫌うCNNのキャスターを解任することなどが含まれていたとされる。2025年にパラマウントを傘下に収めて以降、エリソン父子は系列の報道局CBSを大統領好みに作り替えてきた、とも主張している。
トランプ大統領自身は、被告には含まれていない。パラマウントの広報は、取材に応じていない。株主は、こうした承認のあり方が、将来の政権による厳しい監視を招き、パラマウントに長期的なリスクをもたらすと訴えている。
州の司法長官や脚本家組合に続き、株主までもが統合の差し止めを求めた形だ。訴えは、金額を明示しない損害賠償もあわせて求めている。
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