小柄なのに300y超連発! PGAの猛者と渡り合うC・モリカワが“ウィークグリップ”と”掌屈”を行う納得の理由

平均飛距離304ヤードを記録するコリン・モリカワ(撮影:Yasuhiro JJ Tanabe)

小柄なのに300y超連発! PGAの猛者と渡り合うC・モリカワが“ウィークグリップ”と”掌屈”を行う納得の理由

7月16日(木) 12:00

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海外メジャー2勝を誇り、平均飛距離304ヤードを記録するコリン・モリカワ(米国)。身長175センチとツアーの中では小柄だが、飛距離と方向性を高いレベルで両立したスイングを武器に、世界の第一線で戦い続けている。そのスイングをプロコーチ・阿河徹氏が詳細に分析し、アマチュアが参考にしたいポイントを解説してもらった。



【連続比較】ウィークに握って左手首を掌屈させて振り抜くコリン・モリカワ


◇◇◇

コリン・モリカワのスイングで、まず目を引くのがかなりのウィークグリップで握っている点でしょう。最近はフックグリップの選手が多いだけに、どこか昔の選手を思わせます。

フックグリップは、どうしてもインパクトで手元が浮くリスクがあります。一方、ウィークグリップは手元が浮きにくい。さらに彼のようにトレーニングで体を鍛えている選手であれば、手元が上がる動きも抑えられます。ダウンで沈み込む動きとも相性がいいグリップと言えます。

今年の彼は、明らかにスイングを大きく変えているように見えました。もともとは、ややアウトサイドからクラブが下りる軌道で、持ち球もフェード系です。調子を崩すと、そのフェードをコントロールできなくなるため、その修正をスイング動作で行っているのでしょう。

モリカワのスイングは、正面と後方ではまったく違って見えます。後方から見ると、プレーンのやや上からクラブが入り、ややアウトサイド・イン軌道。一方、正面から見ると、右腕を絞り込みながら、明らかにインサイド・アウト軌道で振っているように見えます。これは、スライス気味の球を抑えるための動きだと考えられます。

もう一つ特徴的なのが、左手首の掌屈です。通常、左手首の掌屈は、ダウンスイングでクラブが地面と平行になるあたりで行います。それより早いタイミングで掌屈すると、リリースが早くなるリスクがあります。

しかし、彼は関節が非常に柔らかいため、早い段階で掌屈しながらも深いタメを作ることができます。これは才能による部分も大きいでしょう。また、ダウンスイングで右腰がかなり高い位置にあるのも特徴です。これによって上体が右へ傾く振り遅れのミスを防いでいます。

左足で踏み込みながらインサイド軌道を確保し、リリースでボールをつかまえる。さらに左手首を掌屈させることで、よりボールをつかまえようという意図も感じられます。コスリ球に悩むアマチュアにとっては、参考にしたいポイントが数多く詰まったスイングといえるでしょう。

■コリン・モリカワ
1997年生まれ、米国出身。2020年にツアー2勝目を挙げ、8月には大会初出場で「全米プロ」を制覇。翌21年には世界ゴルフ選手権で優勝すると、7月には「全英オープン」も大会初出場で制した。カリフォルニア州出身の日系米国人で、日本とも縁が深い。

■解説:阿河 徹
あが・とおる/1976年生まれ。藤本佳則や塩見好輝ら数多くのツアープロを指導。現在は東京都の井山ゴルフ練習場でアマチュア向けのレッスンを行っている。古今東西のスタープレーヤーのスイングに精通するレッスンプロ。


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