7月14日(火) 23:30
政府広報オンラインの公式HPでは夏の消費電力の割合が紹介されています。夏の19時頃を想定したとき、エアコンの電力消費量は家庭全体の38.3%を占めます。冷蔵庫12.0%、照明14.9%を合わせると、この3種類だけで6割以上を占めることになります。
エアコンは、暑い部屋を設定温度まで一気に冷やすときに多くの電力を使います。自転車で走り出すときに強くこぐ必要があるのと似ています。いったん部屋が冷えれば、その後は温度を保つ運転になるため、消費電力は比較的小さくなります。
そのため、外出のたびに電源を切ると、帰宅後にまた部屋を冷やすため強い運転が必要になります。特に真夏の日中は、短い外出ならつけっぱなしのほうが電気代を抑えられることがあります。
ダイキンの実験では、冷房26度設定で、日中9時から18時の時間帯は35分程度の外出なら、つけっぱなしのほうが消費電力量が少ないという結果が示されています。外気温が高い時間帯ほど、再起動時の負担が大きくなるためです。
ただし、これは実験条件での目安です。部屋の広さ、断熱性能、日当たり、エアコンの機種、設定温度によって結果は変わります。「誰の家でもつけっぱなしが最安」とは言えません。
エアコンを24時間ずっとつけっぱなしにすれば、当然ながら運転している時間は長くなります。短時間の外出では有利でも、長時間いない部屋を冷やし続けると、電気代がかさむことがあります。
同じくダイキンの実験では、一般的な1日の生活スケジュール(買い物、子供の送迎、散歩、外食)を想定した場合、つけっぱなしのほうが消費電力量が多くなりました。つけっぱなしは5.7kWh、外出時に切る方法は4.4kWhで、電気代にすると1日35.1円の差が出たとされています。
また、夜は外気温が下がるため、再び運転するときの負担が日中ほど大きくないことがあります。そのため、夜間に長く部屋を空ける場合は、消したほうが安い可能性があります。
つまり、つけっぱなしが向いているのは、在宅中や短時間の外出が中心のときです。朝から夜まで家を空ける日まで冷やし続けると、節約にならないことがあります。
エアコンの使い方は、電気代だけで決めるものではありません。真夏は室内でも熱中症になることがあります。高齢者、乳幼児、ペットがいる家庭では、多少電気代がかかっても、室温を安全に保つことが大切です。
24時間つけっぱなしにすること自体は、多くのメーカーで安全上すぐ問題になるものではないとされています。ただし、長時間使えば総運転時間は増えるため、部品の劣化が進みやすくなる可能性があります。また、フィルターにほこりがたまりやすくなり、放置すると効きが悪くなります。
節約したいなら、設定温度を下げすぎない、こまめにフィルターを掃除する、カーテンで日差しを防ぐ、扇風機やサーキュレーターで空気を回すといった工夫が効果的です。つけっぱなしにするかどうかだけでなく、部屋に熱を入れない対策も考えましょう。
エアコンは、短時間の外出ならつけっぱなしのほうが安くなることがあります。特に真夏の日中は、いったん切って部屋が暑くなってから再び冷やすほうが、電力を多く使う場合があります。
一方で、長時間外出する日や夜間は、消したほうが安いこともあります。24時間つけっぱなしがいつでも最安というわけではありません。
目安として、日中の短い外出ならつけっぱなし、数時間以上の外出ならオフを検討するとよいでしょう。電気代だけでなく、熱中症対策や家族の体調も考えながら、無理のない使い方を選ぶことが大切です。
政府広報オンライン節電をして電気代を節約しよう!手軽にできる節電方法とは?
ダイキンプロショップ-ハウジングエアコン総合情報サイトエアコンの電気代「つけっぱなし」と「こまめに入り切り」 冷房で節電なのはどちら?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
【関連記事】
エアコンを「一日中つける」VS「家にいるときだけつける」どちらがお得?