クラウドファンディングで記録的な資金を集めて作られた米国の人気ドラマが、出資者たちから集団訴訟を起こされたと、米ニューヨーク・タイムズが報じた。作品を成功に導いた立役者である出資者が、いまや制作会社と対立している。
問題となっているのは、イエス・キリストを題材にした米国の人気ドラマ「The Chosen」だ。2019年、第1シーズンの制作にあたって数千人の出資者から約1100万ドル(現在のレートで約18億円)を集め、テレビ番組のクラウドファンディングとして当時の最高額を記録した。作品はその後、世界で2億~3億人が視聴する人気作へと成長し、いままさに大きな収益を生もうとしている。
ところが制作会社の5&2スタジオは、株式を大幅にまとめる「株式併合」という手法で会社を非公開化する過程で、1万6000人を超える少数株主、つまりクラウドファンディングの出資者たちを、本人たちの意向に反して強制的に買い取った。最大の個人出資者だったクリストファー・ガラベディアンが、この買い取り額は不当に低いとして先月、集団訴訟を起こした。出資者たちは合わせて、会社の経済的な権益の45%を握っていたという。
訴状が問題にするのは、買い取り額の根拠だ。会社が売却を検討していた時期には、第三者から約1億5000万ドル(約240億円)と評価されていたのに、少数株主の買い取りに動いた際には約5290万ドル(約86億円)まで評価が下がり、その理由が十分に説明されなかったと主張する。さらに、最終シーズンの制作費に充てるはずだった資金を、この買い取りに流用したとも訴えている。
これに対し、5&2スタジオの共同創業者でもあるダラス・ジェンキンス監督は、疑惑を全面的に否定した。「私たちは会社の設立当初から透明性と説明責任を貫いてきた。不正があったという示唆は、すべて事実無根だ」と声明を出している。訴訟は、米デラウェア州の裁判所で審理される。
【作品情報】
・
最後の誘惑
【関連記事】
・
【最新版】本当に面白いおすすめ映画ランキングTOP30絶対に何度も見るべき“傑作”を紹介
・
Netflixで観てほしいおすすめの人気映画30選~編集部厳選~
・
【本当に怖い映画30選】トラウマ&衝撃作を“ジャンル不問”で編集部が厳選
(c)Alamy/amanaimages