アメリカの映画で、LGBTQのキャラクターが登場する作品が3年続けて減っていることが、擁護団体GLAADの調査でわかったと、米ハリウッド・リポーターが報じた。
LGBTQは、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーに、クィアやクエスチョニング(自分の性のあり方を決めていない、あるいはあえて定めない人)を加えた、性的少数者の総称だ。
ほんの数年前まで、ハリウッドでは多様性を重んじた作品が数多く作られ、LGBTQのキャラが登場する映画の割合は、2023年に過去最高の28.5%に達していた。ところが、そこから流れは反転する。GLAADはアメリカのLGBTQ擁護団体で、今回は大手10社が2025年に配給した225本を調べた。LGBTQのキャラが登場したのは46本、全体の20.4%にとどまり、前年の23.6%からさらに落ち込んだ。登場人物の数も、181人から112人へと減っている。
内訳を見ると、減少の幅はさらに大きい。225本のなかに、トランスジェンダーのキャラクターは一人もいなかった。PG指定以下のアニメ・ファミリー映画19本にも、LGBTQのキャラは登場しない。有色人種のLGBTQキャラも、前年から36%減った。
GLAADのサラ・ケイト・エリスCEOは「業界がLGBTQを描く作品に投資しなければ、そうした作品を求めて他へ流れていく世代を、丸ごと失いかねない」と警告する。Z世代は、北米で最も多く映画館に足を運ぶ層だ。ギャラップの調査では、30歳未満のアメリカ人の23%が、自分をLGBTQだと考えているという。若い観客と興行収入を思えば、無視できない数字だとGLAADはみている。
一方で調査は、ホラー映画を、LGBTQの描写がなお息づく場として挙げた。世界的にヒットした「WEAPONS ウェポンズ」などが、その例に含まれる。1500万~9000万ドル規模の中規模の作品も、同じく描写が残る場だとしている。
【作品情報】
・
WEAPONS ウェポンズ
【関連記事】
・
【最新版】本当に面白いおすすめ映画ランキングTOP30絶対に何度も見るべき“傑作”を紹介
・
Netflixで観てほしいおすすめの人気映画30選~編集部厳選~
・
【本当に怖い映画30選】トラウマ&衝撃作を“ジャンル不問”で編集部が厳選
Photo by Mario Tama/Getty Images