連邦司法省の承認も下り、決着に向かうかに見えたパラマウントとワーナーの統合に、米オレゴン州が差し止めを求めたと、米バラエティが報じた。
パラマウントとワーナーは、いずれもハリウッドを代表する老舗だ。「トップガン」や「ゴッドファーザー」を送り出してきたパラマウントと、「ハリー・ポッター」や「バットマン」で知られるワーナー・ブラザース・ディスカバリーである。この2大メジャーがひとつになれば、作られる映画が減りかねないとして、以前には1000人を超える映画人が反対を表明していた。デビッド・エリソンCEOが率いるパラマウントは、規模約1110億ドル(約18兆円)のこの統合を進めてきた。
そんな統合を、連邦司法省はすでに承認していた。ところがオレゴン州のダン・レイフィールド司法長官は、その承認が「不正な取引」の産物だった可能性を指摘する。パラマウントがホワイトハウスや司法省に働きかけた見返りに、承認を得たのではないかというのだ。州はロビー活動の記録を提出するよう求めたが、パラマウントは州の反トラスト法(独占禁止法)に違反するかどうかとは無関係だとして応じていない。
巨大な合併に、一つの州が待ったをかけた形だ。パラマウント側は各州に、統合を7月16日より前には成立させないと伝えていた。裏を返せば、その日を過ぎれば、いつ統合が完了してもおかしくない。いったん成立してしまえば、後から覆すのは難しい。だから州にとっては、統合が止められる最後の機会として、7月16日が事実上の期限になっている。レイフィールド司法長官は、パラマウントが調査への協力を避け、この期限までの時間切れを狙っていると批判している。
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