パターの巨匠と呼ばれる人物と“お友達”原英莉花は初エビアンでガッツポーズ連発

原英莉花は初エビアンで「67」(撮影:GettyImages)

パターの巨匠と呼ばれる人物と“お友達”原英莉花は初エビアンでガッツポーズ連発

7月10日(金) 9:02

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<アムンディ・エビアン選手権初日◇9日◇エビアン・リゾートGC(フランス)◇6479ヤード・パー71>

3アンダーで迎えた最終ホールの9番パー5は、いきなりピンチが訪れた。「朝からばらついていた」というティショットが右の木の裏へ。しかし、そこからの2打目を残り177ヤードの地点に出すと、3打目を6番アイアンで4メートルにつけてスーパーバーディ。パットを決めると、原英莉花は力強く拳を握った。



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初めてのエビアンでのラウンドは、日本ツアー時代から何度も見せてきたガッツポーズが印象に残る一日だった。前半の16番パー3では、ティショットがピンサイドにある右のバンカーに入ったが、そこからの2打目を直接決めた。

「エッジまで3ヤードくらいだったんですけど、そこから落ちて転がりました。バンカーから入ったのなんて、いつぶりだろう」。ここでは喜びをかみしめるように、グッと手の平を握る。これを含め、この日はバンカーに入れた3度すべてでサンドセーブに成功。「これが大きかった」と振り返る。

開幕前から、ドライバーは大きな課題だった。「当たらない」とこぼす姿が見られたほど。それはグリップやシャフトの挿し方に違和感を覚えていたことに起因していた。しかし、開幕前日、日本から取り寄せた新たにグリップを巻き直したシャフトを挿し直す“突貫工事”を敢行。「(懸念材料だった)左へのミスは1つもなかった」と、一定の効果を感じることはできた。

この日のフェアウェイキープ率は53.8%(7/13)。あとは「もう少し左を向きたいけど、左を向けば向くほど(出球が)右に出てしまう」というスイングバランスを調整していく。

パット数「27」という数字も、グリーンの重たさに苦しんだ選手も多いなかでは及第点といえる。後半5番では6メートルのバーディパットを沈めた。「5メートルくらいのパットはけっこういいけど、2、3メートルになるとなんかうまくいかない」という課題は持ち帰ったが、前述した最終ホールなど勝負所ではしっかりと決めた。

現在、使用しているパターは、2週前の「KPMG全米女子プロ選手権」から投入したマレット型の『トゥーロン プロトタイプ』。「ストロークがしやすいし、真っすぐ抜けるのが一番」というのがこれを選んだ理由だ。原の手元には、定期的にトゥーロンのパターが届くのだが、実はこれには“ある交遊録”が関係している。

「(2024年に)Qシリーズを受けた時、会場にショーン・トゥーロンさんがいらしゃったんです。私がその時にトゥーロンを使っているのを知ってくださっていて、そこからやり取りが始まって、今は何かあるたびに送ってくれるんです」

ショーン・トゥーロン氏とは、テーラーメイドやキャロウェイ開発部門の上級副社長を歴任した、「トゥーロンゴルフ」のブランド創設者。『パターの巨匠』とも呼ばれるが、その人物と親しい間柄なのだ。エビアンにも、2本のパターを携えるなど、心強い援護射撃をしてくれる。

メジャー出場は4月の「シェブロン選手権」、6月の「KPMG全米女子プロ」に続き3試合目。シェブロンは38位で完走したが、全米女子プロは1打及ばずに予選落ちした。櫻井心那と組んで出場したペア戦「ダウ選手権」を除く通常のトーナメントで、60台を記録したのは、5月の「クローガー・クイーンシティ選手権」最終日(「66」)以来。実に個人戦で4試合ぶりだ。首位と4打差の4アンダー・8位タイは、ダウを含めると4試合ぶりとなる予選通過だけでなく、優勝争いにも期待が持てる。

「短いのを外してもバーディ(6個)が取れた。ボギーを打ってもバーディが取れると思っていました」。自信も得た一日。日本で挙げた通算5勝のうち、「日本女子オープン」2勝(20、23年)、「JLPGAツアー選手権リコーカップ」(20年)と公式戦で3勝を挙げている“メジャーハンター”が、2日目からもそのガッツポーズでギャラリーを盛り上げる。(文・間宮輝憲)


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