第78回エミー賞のノミネートが発表され、日本でも配信中の医療ドラマ「ザ・ピット ピッツバーグ救急医療室」が全番組で最多となる25部門で候補に挙がった。
エミー賞は、アメリカのテレビ界で最も権威ある賞で、「テレビ版のアカデミー賞」とも呼ばれる。その年に放送・配信された優れた番組や、俳優らの演技をたたえるものだ。
「ザ・ピット」が高く評価されるのは、その独特な作りにある。物語は、ピッツバーグの救急救命室に運び込まれる患者を、ほぼ実時間で描く。1シーズンが、ある1日の救急シフトにあたり、1話ごとにその1時間が刻まれていく。息つく間もない現場の緊張感と、そこで働く医師たちの人間ドラマがリアルな筆致で描かれる。
主演は、「ER 緊急救命室」のノア・ワイリーだ。当時と同じく救急医を演じ、製作総指揮も、「ER」を手がけたジョン・ウェルズが務める。名作医療ドラマの系譜を継ぐ本作は、前回・第77回のエミー賞ですでに作品賞と主演男優賞を受賞しており、今回は連覇がかかる。
コメディ部門では、「Hacks(原題)」が24部門で続き、コメディとして歴代最多を記録した。新作のホラーコメディ「ウィドウズ・ベイ」は19部門、「ブレイキング・バッド」のビンス・ギリガンが手がけた新作ドラマ「プルリブス」は18部門で、いずれもApple TVの作品だ。「ザ・ピット」を抱える米HBO Maxが約122のノミネートを集めるなど、今年も配信サービスが主要部門を席巻した。
授賞式は、9月14日に、ロサンゼルスのピーコック・シアターで行われる。
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