国内外の映画祭で数々の賞を受賞してきたハンガリーの鬼才パールフィ・ジョルジ監督が描く異色のヒューマンドラマ「雌鶏」が、9月25日から公開されることが決定。あわせてキービジュアルと場面写真が披露された。
本作は養鶏場から搬送中に逃走した1羽の雌鶏の旅を、人間の尽きない欲望や社会の理不尽さとともにユーモラスに描いた寓話。「鶏は三歩歩くと忘れる」という俗説を鮮やかに覆す名シーンの数々を、8羽の雌鶏が役割を分担して熱演。演技未経験の“新人俳優”でありながら、世界的に著名な動物トレーナー、アルパード・ハラシュの指導のもとCGや特殊効果に頼ることなく実演による撮影を敢行した。
監督・脚本を務めたのは、「ハックル」「タクシデルミアある剥製師の遺言」のパールフィ・ジョルジ。今作では雌鶏の目を通して移民問題、人身売買、貧困、格差など、現代ヨーロッパ社会を鋭く、そしてユーモラスに暴き出し想像を超えるスリルと愛に満ちた物語を完成させた。その芸術性と作家性は、第50回トロント国際映画祭で「大胆さ、知性、創造性にあふれ、他に類を見ない驚くべき独創性」と評され、審査員特別賞を受賞。第38回東京国際映画祭、第73回サン・セバスティアン国際映画祭などでも上映され、世界中の観客を魅了してきた。
出演は雌鳥のエスティ、サンディ、フェリ、エンチ、エティ、エニクー、ノーラ、アネットと、ヤニス・コキアスメノス、マリア・ディアコパナヨトゥ、アルギリス・パンダザラスら。
養鶏場で生まれ育った1羽の雌鶏が、出荷用トラックから脱走。人生初の自由を手に入れた彼女は、刺激と危険に満ちた世界を走り抜け、ワケあり一家が暮らす家へと辿り着く。庭に建つニワトリ小屋で新生活を送るなか、初恋を知り、初めて産んだ卵を温め育てようと決意。ところが大切な卵は毎日人間に回収されてしまう過酷な現実に直面する。人生とは?生きるとは?雌鶏は我が子がヒヨコになる日を夢見る一方、飼い主一家はとある事件に巻き込まれ、そこには両者にとって思いがけない運命が待ち受けていた──。
公開されたキービジュアルに写るのは、舞台となるギリシャの海辺を背景に、まるで人間たちに何かを訴えかけるかのような黒い雌鶏の凛とした表情。人間社会を見つめ続けた雌鶏の慟哭が伝わってくるような、印象的なデザインとなっている。
「雌鶏」は、9月25日からシネマート新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開。
【作品情報】
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タクシデルミアある剥製師の遺言
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