間に合わなかった母の最期。触れた手から、幼い頃に繋いだ温もりを思い出して

私の知ってる指/(C)枇杷かな子/KADOKAWA

間に合わなかった母の最期。触れた手から、幼い頃に繋いだ温もりを思い出して

7月6日(月) 23:00

私の知ってる指
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大好きな母と、母と自分を苦しめてきた父がほぼ同時期にがんと宣告された枇杷かな子さん。そこから始まる目まぐるしい介護の日々。余命宣告を受け、最後の家族旅行を共にしながら、弱っていく両親を見つめる中で、枇杷さんは心の準備と覚悟を少しずつ積み重ねていきます。
大好きな母との別れへの不安、母を虐げ続けた父を介護する葛藤、そして両親を看取った後に押し寄せる喪失感…約2年間にわたるダブル介護について綴られた物語は、自分自身の両親との別れを重ねずにはいられません。

※本記事は枇杷かな子著の書籍『今日もまだお母さんに会いたい』から一部抜粋・編集しました。




■繋いだ手
心配になる呼吸が増えた

指の色が

叔母と母を挟んで

好きだもんねぇ





まだまだ生きてくれるかも

またねと声をかけて

すぐに戻ってきてください

中にご親戚がおります





病室の母

お母さんえらかったね

戻ってる

きれいな手だもんね



著=枇杷かな子/『今日もまだお母さんに会いたい』









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