クリストファー・ノーラン監督の新作「オデュッセイア」の撮影初日、自分の演技が監督に好まれていないと思い込んでいたと、出演するトム・ホランドが米ファンダンゴとのインタビューで明かした。
「オデュッセイア」は、「オッペンハイマー」でアカデミー賞を受けたノーラン監督の最新作。古代ギリシャの詩人ホメロスの叙事詩を映画化し、英雄オデュッセウスをマット・デイモンが演じる。アン・ハサウェイやロバート・パティンソンら豪華な顔ぶれがそろうなか、ホランドが演じるのは、オデュッセウスの息子テレマコスだ。
撮影初日、ホランドは戸惑っていたという。ノーラン監督が、何度もカットの声をかけるからだ。だが、その理由は演技へのダメ出しではなかった。全編の撮影に使われたIMAXカメラには、フィルムが180秒分しか入っていない。監督はその制約でカットをかけていただけだったのだが、ホランドはそれを知らなかった。
「IMAXカメラを使うのは初めてで、それはもう、これまで見たことのない体験だった」と、ホランドは振り返る。「3分しか回らないなんて知らなかったから、監督が何度もカットするのを見て、共演のジョン・バーンサルと『どうしてずっとカットするんだ? なぜなんだ?』と言い合っていたよ」
頭の中では「監督は僕らの芝居が気に入らないのか。いったい何が起きているんだ」と、不安が膨らんでいったという。そこで種明かしをしてくれたのが、スタントを取り仕切るスタッフだった。「違う違う、フィルムが180秒分しか入っていないんだ」と教えられ、ホランドはようやく胸をなでおろした。
「ああ、よかった、と思ったよ。あの場面で、とんだ大失敗をやらかしていると思っていたからね」
不安な滑り出しだったが、ホランドはこの撮影を「これまでの現場でいちばんの経験だった」と、米GQに語っている。ノーラン監督と、製作を務めるエマ・トーマスの仕事ぶりについても、「あんな働き方をする人たちは見たことがない。彼らが業界で最高と言われるのには理由がある」と絶賛した。
「オデュッセイア」の日本公開は、9月11日。
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オデュッセイア
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Photo by Gilbert Flores/Variety via Getty Images