【写真】光秀(要潤)、信長(小栗旬)を狙う刺客を切り付ける
仲野太賀が主演を務める大河ドラマ「豊臣兄弟!」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)の第25話が7月5日に放送された。天下一統を目指す一方で疑心暗鬼に陥った織田信長(小栗旬)の心を救うため、秀吉(元の名・藤吉郎/池松壮亮)と秀長(元の名・小一郎/仲野)が、決死の作戦に出る展開が描かれた。(※以下、ストーリーのネタバレを含みます)
■信長を襲う刺客の刃……蘇る弟の幻影と、加速する冷徹な猜疑心
織田信長(小栗旬)は、土佐の戦国大名・長宗我部元親(磯部寛之)に対して、かつて交わした四国地方の領土拡大の約束を撤回。長らく関係を築いてきた明智光秀(要潤)が元親を必死に説得するも拒絶され、両者の亀裂はもはや決定的なものとなってしまった。
1581年(天正9年)、安土城下の寺で信長が催した茶会には、三男・織田信孝(結木滉星)や信長の弟・信勝の長男である織田信澄(緒形敦)らが顔を揃えていた。光秀から元親が従わなかったと報告を受けた信長は、長宗我部討伐のための鉄砲を手配するよう冷徹な命令を下す。
その直後、寺の庭に賊が襲撃に入る。近習・森乱(市川團子)が賊を退けるものの、寺の僧に扮した刺客が刃を信長に向ける。その瞬間、咄嗟に身を挺して信長をかばった信澄が、腕を斬りつけられる。しかし、信澄の痛みに苦しむ表情を目にした瞬間、信長の脳裏に、かつて自らの手で葬った弟・信勝の幻影が蘇る。猜疑心に突き動かされた信長は、「誰であろうと行く手を阻む者は討ち滅ぼす。まだ仲間がいるやもしれぬ。この寺も全て取り壊せ」と命じるのだった。
■「何故お前までもがわしを裏切った」激昂する信長と、光秀への容赦なき一撃
鳥取攻めから戻ったばかりの秀吉と秀長の兄弟は、すぐさま信長の元へと駆けつける。襲撃を知り心配した秀吉は、茶会に参加し側で守りたいと願い出るが、信長は「わしを案ずる暇があるなら次は備中じゃ」と激しく拒否する。
一方、「ここまで生かしてくれた上様(信長)のためならいつでも死ぬ覚悟はできている」と語っていた信澄だったが、猜疑心に駆られた信長は「何故お前までもがわしを裏切った。答えよ信澄。長曾我部と通じておったのは真か?」と問い詰める。
信澄は長曾我部との接触は認めつつ、決して謀反ではなく、四国切り取りを諦めてもらうよう談判をしていたと打ち明ける。そして、今長曾我部を敵に回すと毛利と組む危険性があるため絆を切るべきでないと進言をするのだった。
その発言に信長は激昂。信澄を庇おうとその間に入った光秀までもを容赦なく蹴り倒す。「一体何を企んでおる。やはり…わしが許せぬか」と血走った眼で見つめる信長。信澄は身の潔白を受け入れてもらえず、光秀の監視下に置かれることになった。
■「上様をお救いしたい」羽柴兄弟が仕掛ける、一か八かの“おもてなし作戦”
光秀から事態を聞いた秀長たちは信澄を救う手立てを考えるが、秀吉は「わしがお救いしたいのは上様のほうじゃ」と、天下一統を目指すが故に敵を作り続ける信長の心を心配する。
そして勝負に出た羽柴兄弟は再び信長へ面会し、子どもがいない秀吉の養子となっている信長の五男・秀勝(柊木陽太)の初陣の前に、長浜城へ来て直接会ってほしいと願い出る。事前に秀長から口利きされていた市(宮崎あおい)も後押ししたことで、信長は渋々長浜城を訪れることとなった。
実は、「信長を笑わせて、機嫌がよくなったところで信澄を許してもらう」というのが羽柴兄弟の作戦だった。信長をもてなすため、長浜城では羽柴家の女性陣が、下手な踊りの稽古に勤しむのだった。
■寧々の嫉妬に、とも&あさひの泥酔…カオスな宴に鬼の信長が大爆笑
長浜城に、信長と市が到着。出迎えた秀勝は14歳で、まだあどけなさは残るものの、信長の激励にしっかりと応える。さっさと引き上げようとする信長だったが、ここで羽柴兄弟を筆頭に、親族や家中が一斉に出てきて、歌に踊りに大騒ぎを始める。
母・なか(坂井真紀)は地元・中村で採れた芋を使った料理を出す。懐かしい味に、長らく緊張で張りつめていた信長は思わずため息をつく。さらに、女性陣による下手な舞に、「サル」と呼ばれる秀吉ならではの猿芸が続き、信長は思わず吹き出す。
上機嫌になったところで、秀吉たちは頭を下げ、「一つお願いがござりまする。信澄様を信じてお赦しになってくださりませ」と頼み込む。しかしその瞬間、空気が凍りつき信長は目の前にあった膳を蹴り飛ばす。それでも秀吉は引き下がることなく、「わしは恐ろしいのじゃ!いつまた上様が危ない目にあうのかと…」と訴える。
一触即発の空間を救ったのは、酔っ払った女性たちだった。とも(宮澤エマ)はいびきをかいて寝てしまい、あさひ(倉沢杏菜)は泣き上戸に。さらに寧々(浜辺美波)は「あなたはいつも上様のことしか考えておりませぬ!私はどこにおるのじゃ!私は何番目じゃ!」と秀吉を掴んで叫び出す始末。
まさにカオスな状況に、笑いが止まらなくなった信長は「バカバカしい。お前らとおると全てがバカバカしく思えてくる」とあきれ果て、秀吉に飲み比べ勝負を挑み、秀吉が勝てば信澄を許すと告げる。一同が見守る中、酒を煽り続ける二人。そしてついに信長がバタリと倒れ、根性で飲み干した秀吉が勝利を収める。
■「境目がなければ争いが起きることはない」信長が夢見る新しき世
翌朝、長浜城で目覚めた信長は、どこか晴れやかな表情で景色を見渡していた。そして秀吉に、約束通り信澄を許すことを告げる。信長は、信澄に自分を裏切った弟の姿を重ねていたことを打ち明け、「わしの目も曇ったのやもしれぬ。サル、ようわしをいさめてくれた」と自省する。
信長は青空を見上げ、静かに自らが目指す新世界を語り始める。「一つ思い当たるのは…この空じゃ。空には境目がない。境目がなければ争いが起きることはない。空はどこまでも一つじゃ。わしはそういう国を作りたい」という言葉に、胸を打たれた秀吉は、「では拙者は太陽になりまする!わしが太陽となって、上様が作り上げた国を照らし続けまする!」と宣言。
信長は「このたわけが!それではお前が一番目立つではないか!」と言いつつも、自らが着ていた上等な羽織を秀吉に掛け、「よき侍になりおったわ」と温かい目を向ける。感極まって涙を流す秀吉。信長は「さっさと毛利を倒してまいれ!」と激を飛ばしつつも、「戻ったら次は茶会でもするか」と熱い約束を交わすのだった。
■「あれを書いたのはこの私です」釈放された信澄が光秀に放った、衝撃の事実
無事疑いが晴れて釈放された信澄。「これからは誤解を招かぬよう十分お気をつけくださりませ」と言う光秀に、信澄は真っすぐな目で「よくわかっています。そうやって真の父を殺された身ゆえ」と返す。
そして信澄は、かつて光秀が受け取った足利義昭(尾上右近)からの「信長を討て」という文について言及する。盗み見たのかと震える光秀に、信澄は一歩近づき、「あれを書いたのはこの私でございます」と衝撃的な事実を伝えるのだった。
■コミカルな羽柴家から一転、次回予告に視聴者悲鳴「もうロスが始まっている」
羽柴兄弟が信長を笑わせるため、親族と家臣一同でもてなした今回。SNSには親族たちのコミカルなやり取りに対し、「信長様に嫉妬爆発させる寧々様がかわいすぎて!」「みんなの踊りが最高だった」「信長様は羽柴兄弟のことが本当に好きなんだろうな」と温かいコメントが集まった。
しかし、ついに次回は「本能寺の変」が描かれる。視聴者からは「たくさん笑った宴の回から、次回はついに本能寺…」「ラストシーン、信澄様まさかだった…」「信長様いなくならないで…もうロスが始まっている」と、悲鳴にも似たコメントが多数寄せられている。
※宮崎あおいの「崎」は正しくは「たつさき」
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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