雪に覆われた白い世界で起きる怪異を描いたホラー映画『氷血』が公開中。ヒロイン・悠希を演じた加藤のインタビュー後編では、夫の稔を感じた北山宏光の印象など、共演者とのエピソードを中心にお届け。また「推しと呼べる存在ができまして……」と加藤のアイドル的存在についても語ってくれた。
【画像はこちら】
Photo/booro
Styling/石谷衣(BOWWOW)
Hair&Make up/久慈愛
Text/佐久間裕子
――今回は母親役でもあります。母親を演じるためにどんな役作りをされました?
加藤:私は子供がすごく好きで、ライブにもお子さんを連れて来て欲しいなって思うし、連れて来て下さるファンの方もいらっしゃるんです。仲の良いお友達もお子さんがいる人が多いので、一緒に遊んだり、お出かけしたりすることも多くて。だから子供は、自分にとっては近い存在なんです。なので、その時期は母親らしさにフォーカスを当てて、どうやって接することが母親らしさなのかなってみんなの表情を見たりしました。息子役の山谷碧都くんが天真爛漫な男の子だったので、楽しく一緒に撮影できました。
――碧都くんとはどんなコミュニケーションを取りましたか?
加藤:できるだけ話し掛けていました。お母さんも一緒に現場にいらっしゃったので、何が好きなのか研究させてもらって。プラレールが好きな子だったので、プラレールグッズを見つけては渡したり(笑)。撮影が始まる前に、『ドラゴン・クエスト』が好きという情報があったので、ドラクエグッズを渡したりして、好きになってもらおうと思いました。
――息子の晶も非常に怖い思いをするので、子役さんも大変だったろうなと思いました。
加藤:大変だったと思います。でもお母さんという存在は偉大なんだなって、現場で見ていて実感しました。碧都も何よりもお母さんが大事な子だと目の前で体感できて、それが悠希を演じる上ですごく良かったなって思いました。
――共演者の皆さんについてもお聞かせください。夫・稔役の北山宏光さんと共演した感想を教えて下さい。
加藤:北山さんは没入型で、普段会話しているときと役に入ったとき、パッと変わる役者さんだと思いました。目の色も変わるというか。今回、北山さんと私は夫婦役ですが、その関係値が変わる瞬間がありますよね。そのときの稔が本当に怖くて。普段の北山さんに話し掛けるのもちょっと怖いな……って、感じるぐらいの狂気を感じました(笑)。雪の中の有名なホラー映画みたいなシーンもあって、あそこはゾクゾクしました。北山さんも初のホラー映画主演とおっしゃっていましたが、しっかり怖いなって思わせてくれつつ、妻や家族に愛情のある手を差し伸べていると感じられるお芝居もしていたので、改めてこの人すごいなって思いました。
――北山さんの父親を演じた佐野史郎さんも怪演していらっしゃいます。佐野さんの印象はいかがでしたか?
加藤:私は佐野さんが大好きです。いい意味で気持ち悪いものが大好きで(笑)、気持ち悪いと思えるお芝居を一番できる人だなと思っていました。だからそれを目の当たりにして、自分もその世界に入ることができて嬉しかったし、カットが掛かれば、楽しく喋って盛り上げてくれる方だったのですごく救われました。特に印象的だったのは、猪苗代湖の方で猪を狩る猟師の方がいらっしゃって、その光景を佐野さんがフィルムカメラで撮っている姿がすごくカッコ良くて、目に焼き付けました。
――悠希の友だち役を佐津川愛美さんが演じていらっしゃいます。ふたりの会話から悠希をすごく案じていることがわかりますが、佐津川さんと共演した感想もお聞かせ下さい。
加藤:佐津川さんはすごく明るい方で、私が緊張している瞬間も見抜いていたと思います。実加と悠希は、お互いが一緒に育ってきたお姉ちゃんと妹のような存在だから、佐津川さんから距離を縮めてくれてすごく助けられました。声や言葉から、目で見ていなくても包み込む温かさがある実加という存在を演じて下さったと思っています。彼女が発してくれる言葉が私の導きになり、すごく大事な存在だったなって感じています。
――完成した作品をご覧になっていかがでしたか?
加藤:映像がすごく美しくて。ただ怖いだけじゃなく、日本だからこそ撮れる景色――美しい雪国での撮影中、本当に大雪だったんですね。そのリアルなものを活かした景色の中にいる白い女、その怖さを海外の人にも感じて欲しいと思いました。映画のコピーにもなっている浸蝕感みたいなものがしっかり表現されていて、耳からも怖い、五感全てで感じ取ってもらえる作品になっているなと思って嬉しかったです。ちゃんと怖かったです、私(笑)。
――寝る前にホラー作品をご覧になるということでしたが、怖がりではないということですか?
加藤:いえ、怖いです。なんか怖いものが好きというより、怖くなることが好き。ゾッとしたい。だから中途半端に怖いものを見たときは、ガックシ……ってなります(笑)。
――内藤監督の作品ではどれが好きですか?
加藤:『先生を流産させる会』や『ミスミソウ』も大好きです。『ミスミソウ』は原作がすごく好きで、映画もちゃんと怖くて気持ち悪くて好きでした。
――今までたくさんのホラー作品をご覧になって、ベスト・オブ・ホラーは何ですか?
加藤:いっぱいあります。日本の作品では『呪怨』のビデオオリジナル版の2が大好きで、何度も観ています。ジャパニーズホラーの気持ち悪さがすごく好きで。進化したCGを使った作品ももちろんすごいと思いますけど、そういうものを使って来なかった古き良きホラーが大好き。人力で怖くしているというか、そういう日本らしい作品が好きです。でも海外にも好きな制作会社があって、ブラムハウス・プロダクションズの作品も社会派ホラーなどがたくさんあったりしてすごく好きです。
――寝る前に観る作品は気分で決めるのですか?
加藤:そうですね。新作が出たらもうバンバン観ます。
――最近観た作品の中でおすすめはあります?
加藤:ずっと楽しみにしていた『TOGETHER トゥギャザー』です。依存と共依存、そこに信仰というものが掛け合わされているのが新しくて面白かったです。海外らしいオチもすごく好きでした。『TOGETHER トゥギャザー』は公開前にグッズも買いました。きっと好きになるだろうって。実際に観てもちゃんとグロくて好きでした。
――Pop’n’Rollはアイドルの方もたくさん登場するサイトですが、加藤さんにとってのアイドル的存在を教えて下さい。
加藤:昔はすごく推しがいる生活をしていたんですが、しばらくは推しというものがいなくて。でもここで推しとして出せる存在ができたんですね。ゾゾゾっていうYouTuberで。ひとりでファンイベントにも行くぐらい大好き(笑)。唯一サインをもらいに行ったり、写真を撮ってもらいに行ったりしています。
――推しになったポイントは何だったんですか?
加藤:ゾゾゾが他と違うところは、動画を作っている人がもともとテレビ番組を作っている人なんです。皆口(大地)くんと言うんですけど、皆口くんが作るテレビ番組らしいというか。昔はあったけど、もうなくなっちゃった心霊番組をYouTubeのコンテンツとしてやってくれていてちゃんと面白い。本当にあったことを過度に誇張せずやっているところが大好きです。それと皆口くんのキャラクターも好きです。
加藤千尋
5月8日生まれ、東京都出身。
BiSHのメンバー、セントチヒロ・チッチとして活動。2023年6月にグループ解散後、音楽活動はCENT名義でソロプロジェクトを開始。加藤千尋名義で女優として活動。近年の出演作はNetflixシリーズ『ソウルメイト』(26年)、ドラマ『ESCAPE それは誘拐のはずだった』(25年)、映画『ミーツ・ザ・ワールド』(25年)、ミュージカル『奇跡を呼ぶ男』(26年)等。
映画『氷血』
7月3日(金)新宿バルト9ほか全国公開
出演:北山宏光、加藤千尋、山谷碧都、佐津川愛美、福島リラ、渡辺哲/佐野史郎
監督:内藤瑛亮
脚本:片桐絵梨子
配給:ショウゲート
フォロー&リポストでサイン入りチェキプレゼント
【応募方法】
<X>よりご応募ください。
Pop’n’Roll公式アカウント@popnrolltvをフォロー
加藤千尋さんの本インタビュー記事をXでリポスト
本インタビューのリポストまたは、引用リポストまたは、リプライのご投稿をしていただいた方に当選権利がございます。
当選者の決定前にフォローを解除されると抽選、選考の対象外となります。
プログラム等による自動投稿は抽選、選考の対象外とさせていただく場合があります。
当選した権利を第三者に対し譲渡・転売することはできません。オークションへの出品等転売行為は固く禁止させていただきます。
当選者には、DM(ダイレクトメッセージ)にてご連絡いたします。
賞品のお届け先は、日本国内に限らせていただきます。
【関連記事】
北山宏光主演映画でヒロインを演じる加藤千尋のホラー愛が止まらない!【インタビュー・前編】
坂林佳奈、田中想、竹内ななみ、柏綾菜が語る2年ぶりのスパガの夏ソング【インタビュー】
桜井日奈子、7年ぶりの主演映画は前向きになれるヒューマンファンタジー【インタビュー】
SKE48・鎌田菜月の好奇心爆発!水族について楽しく解説した児童書を刊行【インタビュー】