「20代の女性がいいんだよね」――経営者、年収は数千万円。傍から見ればスペックは十分。それなのに、なぜかいつまで経っても結婚は決まらない。一方、条件的にはむしろ控えめでも、年下の女性とすっと結ばれてしまう人もいる。同じ“おじさん”なのに、何がふたりを分けているのでしょうか。
厚生労働省『令和6年(2024) 人口動態統計月報年計(概数)』によれば、2024年の婚姻件数は48万5063組で、前年から1万組以上の増加。平均初婚年齢は夫31.1歳、妻29.8歳と過去最高水準です。「30代・40代で結婚」は、もう特別なことではなくなりました。
一方で、夫妻の年齢差はじわじわ縮まる傾向にあります。同統計から2024年の初婚同士を見ると――
・1歳差以内の夫婦が 48.2%。ほぼ2組に1組
・3歳差以内まで広げると 7割超
・夫が7歳以上年上の夫婦は、長期的に減少傾向
平均年齢差は 1.4歳(2024年)。2010年代の 1.7歳から、じわじわ縮んでいます。
SNSでは、「おぢアタック」なんて言葉が流れてくる。若い女性に自信満々でアプローチする中年男性が、なぜかちょっと冷ややかに眺められている――。この温度差、どこから来ているのでしょうか。
今回ご紹介するのは、過去に反響を呼んだ人気コラムから、山本早織さんによる一本。48歳・年収6000万円の経営者と、45歳・年収2000万円の経営者。数字だけを見れば前者が上に見えるのに、成婚に至ったのは後者でした。そのふたりを分けた“決定的な差”とは?
記事の後半では、「じゃあ昔の日本人は、もっと年の差婚をしていたのか?」――統計を120年ぶんさかのぼって、ちょっと調べてみました。
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SNSで見かけるおぢアタックとは?
皆さん、こんにちは。結婚につながる恋のコンサルタント、山本早織です。
最近、SNSでやたらと見かけるワードに「おぢアタック」という言葉があります。
いわゆる“おじさん”が、ひと回り以上年下の若い女性に対して、自信満々にアプローチしてしまう行為のこと。会社の飲み会、バー、接待の場……意外と身近で見聞きしている人も多いのではないでしょうか?
おぢアタックは痛い行動?
でも、これって本当に「痛い行動」なんでしょうか?
恋愛に年齢は関係ない……そう信じたい気持ちはわかります。でも、そこには「見落としがちな落とし穴」があるのです。
実際、私のもとにもこういった相談は少なくありません。
「48歳だけど、やっぱり20代の女性がいいんですよね」──相談者は年収6000万円の経営者。元カノは27歳のラウンジ嬢。
年下女性と結婚したい男性が陥りがち…
たしかに一見「イケそうなスペック」です。
「じゃあ、ラウンジで婚活したらどうですか?」と返すと、「いや、ラウンジ嬢は恋愛ならいいけど、結婚相手としてはちょっと……家庭的な人がいい」とのこと。
……はい、出ました。「若くてきれいで家庭的で…」のフルコース希望。
年下女性と結婚したい男性が陥りがちな「全部いいとこ取り」の理想です。
おぢアタックが成功する例も…
もちろん、すべてがうまくいかないわけではありません。
ある45歳の経営者(年収2000万円超)は、見た目は決して若くはありませんでしたが、思いやりと優しさにあふれる「愛されおじさん」でした。
彼は32歳のすらっとした奥ゆかしい女性と成婚。
2回目のお見合い申込みで、一見「おぢアタック」か……と不安になる展開でしたが、実はその積極性とタイミングが功を奏したのです。
ふたりの「おぢ」の違いは?
彼はバツイチで人生経験も豊富。話すとすぐに伝わる包容力があり、「この人となら安心して一緒にいられる」と思わせる魅力がありました。
この両者の違いはいったい何でしょう?
結局、「若い子がいい」という願望そのものが問題ではなく、それを叶えるための条件と内面の成熟度が問われているのです。
・経済力は当然の前提
・見た目を補うほどの器の大きさ
・自分の希望ばかりを押しつけない柔軟さ
年上でも素敵な人と思われるために…
若い女性も、ただお金があるだけの男性にはついていきません。「この人と家庭を築きたい」と思わせる何かが必要なのです。
「おぢアタック」と揶揄されるか、「年上でも素敵な人」と思われるか。その違いを生むのは、「自己満足な理想」を押しつけるか、「相手目線」を持てるかです。
年下女性との結婚を本気で目指す人に
年下女性との結婚を本気で目指すなら、まずは自分の武器と魅力を正しく把握しましょう。
そして、理想の相手に求めることばかりではなく、「その人に選ばれる自分」になれているか、冷静に見つめてみてください。
「年齢差婚」は決して夢ではありません。ただし、「条件」を満たす覚悟と、「人としての魅力」を磨く努力は必須です。
<山本早織>
***
■おまけ:日本人は、いつの時代も「年の差婚」をしていなかった
山本さんの話を読んで、「そもそも年の差婚って昔はもっと多かったんじゃないの?」と気になった方もいるかもしれません。
これも調べてみたら、けっこう意外な結果でした。
日本の婚姻統計が始まったのは1899年(明治32年)。ニッセイ基礎研究所が過去120年分をさかのぼって集計したところ、初婚どうしの平均年齢差が5歳以上あった年は、一度もないそうです。明治も、大正も、昭和初期も、戦後も、平成も、令和も、ずっと平均は数歳の範囲に収まっている。
平均が3歳以上あったのは、初婚どうしで見ると1949年(昭和24年)まで。再婚を含めても1971年(昭和46年)までで、それ以降はずっと3歳未満です。
「昔の日本人は年の差婚をしていた」というイメージがありますが、統計がとれる明治32年以降で見るかぎり、日本人はいつの時代も、だいたい同世代と結婚してきた――ということになります。
さらに2024年の最新統計(厚生労働省)を見ると、初婚どうしで「夫が年上」の夫婦はついに 51.7% まで下がり、過去最少を記録。代わりに「同い年」(22.8%)と「妻が年上」(25.5%)が、それぞれ過去最多を更新しました。
では、山本さんが例に挙げていたような「48歳の男性が20代の女性と」――つまり 夫が7歳以上年上の初婚カップルは、実際にどれくらいいるのか。過去50年ぶんを並べてみました。
●初婚どうしのうち「夫が7歳以上年上」の夫婦(厚生労働省『人口動態統計』)
年件数割合
1970年88,220組11.3%
1980年69,325組11.4%
1990年67,925組12.3%
2000年53,567組 9.3%
2010年46,496組10.4%
2015年43,604組11.4%
2019年38,129組11.2%
2020年30,880組10.6%
2023年21,639組 9.3%
2024年20,214組 8.7%
割合で見ると、昭和も平成も令和もずっと1割前後。ところが2020年を境に少しずつ下がり、2024年はついに 8.7% まで落ちてきました。
なお、「夫が10歳以上」「12歳以上」といったさらに細かい階級のデータは、一般には公表されていません。人口動態統計の年齢差区分は「7歳以上」が最大の階級で、それより上は一括にまとめられる仕組み。国は婚姻届の全数を持っているので、内部的にはもっと細かく出せるはずですが、そこまでは公開されていない、というのが実情です。
さて、この 8.7% という数字。40代以上の男性から見て、「意外とチャンスがある」と読むか、「思ったより狭き門」と読むか――たぶん、答えは人によって違うはずです。
それでも、そこに滑り込める男性がいる。年齢以外のところで何を持っているのか――は、知っておいて損はない話なんだと思います。山本さんが記事の中で「器の大きさ」「柔軟さ」と呼んでいたのは、たぶんそういうことなんでしょう。
<再構成/日刊SPA!編集部>
【山本早織】
1985年、東京生まれ。アイドル、銀座のホステスなどを経て、現在は恋愛コンサルタントとして結婚したい男女に向けて情報や出会いの場を提供する。「最短成婚成功の秘訣マガジン」をLINEで配信中。公式ホームページ「結婚につながる恋のコンサルタント 山本早織」(Xアカウント:@yamamotosaori_)
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